#354 社長になるための三要素

澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第458回】「挫折しまくってもどうにかなるという話。」を聴いたことのアウトプット。
澤さんのご友人でシリコンバレーで会社を経営されている石川洋人さんが挫折された話と社長になるための三要素の話。

石川さんは、小学生時代にナショナルチームレベルでテニスをしていたものの16歳以下、18歳以下になると勝てなくなり、挫折されたそうです。
その後は、慶応義塾大学、JPモルガン、ソニーと輝かしい経歴です。
ソニーの後に始めた会社でも挫折されたそうです。
石川さんがソニー時代に、当時の社長ハワード・ストリンガーさんに言われたのが「社長になるために三要素」だそうです。

経営者として成功するためには三つの要素が必要だ。
1つ目は、インテリジェンス。賢さ。
学歴とか資格を持っているということではなく、その人に会ったときに適切な会話をするというインテリジェンスであったり、TPOを踏まえた会話ができたり、人によって上手く態度を変えたり、コミュニケーションの仕方を変えて対応することができるというインテリジェンス。
2つ目は、パーソナリティ。
経営者として必要なのは、敵をつくってはいけない。
誰に対しても心の中では嫌だと思っていても、それなりの対応ができて、どんなに苦しい状況でも前向きな気持ちで努力することができる、というのが経営者にとって必要。
3つ目は、アクセス。
自分で欲しいものを自分から取りに行く。

石川さんは、ストリンガーさんから「3つ目ができていない。お前は経営者になりたいかもしれないけど、これがない限り、いい経営者にはなれない」と言われたそうです。
なぜ、3つ目がないかは、「お前は今までいろんな競争の中で選ばれて、いろんな機会が与えられて、それをただミートすることをやってきて、MBA留学は会社が用意してくれたもので、それにただ受かっただけで自分から取りに行ったものではない。会社に入るのも、選ばれただけで自分から取りに行ったものではない。与えられる、選ばれるというのに慣れてしまうと、競争に勝つことばかり意識していると、自分から本当に欲しいものがわからなくなる。それを取りに行く能力もなくなる。そこはお前にはない。」と言われたそうです。
シリコンバレーで会社を始めてから、ご自身でもアクセスがないことに気がついて自分から仕事を取りに行くようになったそうです。

私のように企業の中の極々小さい歯車であっても、社内のコミュニケーションを円滑にするインテリジェンス、社内で敵をつくらず困難な仕事にも前向きに努力するパーソナリティ、与えられた仕事以外に業務の効率化だったり改善だったり新たなサービスを創出したりと、自分から取りに行ったり、何かを生み出すためのアクセス。
これらはなくても日本の企業には所属していられるかもしれないですが、果たして幸せになれるかというと疑問です。
社長にならなくても意識したい三要素ですね。

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