#277 本当に石の上にも三年なのか?
澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第349回】「大室先生捕まえたので録ってみた。」を聴いたことのアウトプット。
澤さんがパーティーで偶然会った産業医の大室正志さんと即興で対談した回。
お二人の会話で転職することにネガティブな世の中についての話題があり、大室さんがおっしゃったのが、職業の習得時間についての話。
「呪いの言葉がいっぱいあって、まずは『石の上にも三年』。三年というもののエビデンスはどこから来てるのか?(笑)
三年やらなければわからない職業もあるかもしれない。
だけれども、開始3ヶ月で俺に向いていないとわかる職業もたぶんある。
職業ごとに習得時間とかあって、僕が提唱しているのは『石の上にもN年』なんです。
昔は、まずは村の掟に従える人間が社会人として優れている。だから三年ひとつの組織に居られない人はどこに行ってもダメだと。
だけど、今考えてみると自分に合わないと思ったことが、4ヶ月で見切れるってのは、投資的な面で見ると、もしかしたら損切が早いという面もある。
ただ、これがまた難しいのは、例えばスノーボードって乗れるようにならなきゃ面白くないじゃないですか。スノーボードで転んでいるときに「あー、俺これつまらないからやめますわ」と言ってスキーやってまた失敗する。これは別に向いてないでなくて、滑れるようになるまでやっていないから面白くないかもしれない。
この2つの変数の中で見なきゃいけなくて、職業毎に習得年数とかスキルとか、ざっくり三年とかじゃなくてやっていくような。」
これを聴いて、これまで鉄則だと思っていたことわざは今の時代に100%マッチしないことが出てきているんだなぁと思いました。
昔は「一人前の料理人になるまで何年修行が必要」と言われていたのが、今では横山創一さんの「飲食人大学」のような、より早く効率的にスキルアップするような取り組みも生まれています。
時代にそぐわないことわざを探してみるのも面白いかもしれません。
『石橋をたたいて渡る』なんかも新規事業にはそぐわない言葉だと思います。
ことわざも時と場合で取捨選択ですね。