#528 勝ちたいか勝たせたいか
今年は、子供の所属するミニバスチームのコーチ代理を5回ほどやりました。
コーチ代理をするまでは、子供たちを応援しつつも、「これでは勝てないな」と冷静に外からの目線でチームを見ていました。
ところが、コーチ代理を2回やったところから、「勝ちたい!」と思うようになりました。
ちょうど今日、指導者の「勝ちたい」に関する記事を読んだので、書き留めておきます。
その指導者は、年明けの箱根駅伝に出場する中央学院大学 陸上部の川崎勇二監督です。
――監督は、選手を勝たせたいよりも自分が勝ちたいと思う意識が強く出てしまうことがありますか。
「それは、もうしょっちゅうあります。でも、それをしてはいけないですね。指導者が選手よりも勝ちたいと勝利を求めてしまうと絶対に失敗します。私も若い頃は、若気の至りで、そういう考えになってしまったことがあります。今だと、なんて馬鹿なことをしたんだろうなって思いますね」
――指導者自身が勝ちたいと強く思うと具体的に、どんなことが起こるのですか。
「自分の指導について来れない学生を排除してしまいます。できないと、『なぜできないんだ』という言い方しかできなくなります。そうして一部のできる選手しか見なくなるので、それは指導者としても教育者としても失格でしょう」
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なるほど、勝利至上主義で「勝ちたい」となるとデキる選手しか見なくなるというのはわかる気がします。
私が冒頭で書いた「勝ちたい!」は、川崎監督の言う「勝ちたい」とは少し違います。
うちの子も他の子もまだ小学生で、きっとバスケだけの人生ではないし、ミニバスを通じて経験するチームワーク、成功体験、礼儀などのいろいろなことの方が「勝つこと」よりも大事だと思っていました。
そこにコーチ代理をしたことで、子供たちに感情移入し、外から目線が霞んだところに「勝たせたい」が混じって、一緒に「勝ちたい!」となりました。
うちの子が年明けの試合に出れても万全ではない上に、相手がかなり格上なので、2月の大会で1試合でも多く一緒に勝てるよう、サポートしていきます。