#421 新名史典『「部下力」のみがき方』読書アウトプット(5章)

新名史典さんの『「部下力」のみがき方』を読んだアウトプット。5章です。

5章 「上司の目線」を身につけよう

上司が、どんなことに頭を悩ませ、どんなことを望んでいるのか? それが、少しは想像できるようになった段階で、ぜひ一度、見る景色を変えてみましょう。目的は、「上司の目線」を身につけるためです。
たしかに、上司も部下も、物理的に見える景色にはそれほどの違いがあるわけではありません。
見る景色を大きく左右しているのは、情報と立場です。
(中略)
部下時代に評論家目線で上司を見ていた人が上司になった場合、失敗する可能性が高いと言えます。ここで言う「評論家目線」とは、相手の状況は考えず、自分の目線だけで考えることです。
なぜなら、立場が変わったことで景色が変わり、求められるものが変わる、ということを考えていないからです。
(中略)
情報の一つひとつを、上司の立場だったらどう見えるのかを想像してみるのです。自分の仕事を、当事者である自分ではなく、上司の立場から想像してみるのです。

P107-108 見る景色を変えてみよう

実戦の場でシミュレーションする。ここで大事なことは、常に「自分ならどうするか?」という視点で仕事を見るということです。
このときに必要なことは、自分なりの「基準」を設けるということです。それが正しいのか間違っているかは、その段階では誰にもわかりません。同じ判断でも、時期と環境が変われば結果も変わってきます。
しかし、「基準」があれば、後で振り返ることができます。成功なら成功の理由、間違いなら間違いの理由があるはずです。それは「基準」が左右します。そして、そのシミュレーションの履歴を自分の財産にすることができます。これを蓄積していくと、数年後には大きな差になります。

P110 常に「自分ならどうするか?」を考える

よく、リーダー(上司)は孤独だと言われます。しかし、下(部下)から見ていて、なかなかそのことを実感することはできません。部下である自分自身が、八方ふさがりで孤独な気持ちになることもしばしばです。上司は、指示権限があるから孤独なんて感じていないのではないか? そう思う気持ちもよくわかります。
しかし・・・上司は本当に孤独なのです。
(中略)
自分では、深く考えるのですが、考えれば考えるほど孤独になっていきます。そして、「決断力がない」と思われたくないという過剰な意識から、独断でものごとを進めるようになります。
そして、周囲はそれについて来ることができず、私はどんどん周囲から浮いて孤独になる、ということになったのです。若くしてリーダーに抜擢された人は、こういった状況に陥りがちです。

P122 「上司の孤独」を知った瞬間

上司でなくても、上司と対等な目線を持っておくことは、仕事をする上であるに越したことはありません。上司に限らず、常に相手目線で考えることができれば、コミュニケーションも違ってくるでしょう。
「上司の孤独」は、上司は部下に相談しづらく、決断する際は孤独だろうと想像していました。
その孤独さを解決するのは、過剰な立場の意識や余計なプライドを捨てて、人としてコミュニケーションを取ることだと、この章を読んで、あらためて思いました。


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