#466 人を変える「脅迫」と「共感」

澤円さんのVoicy澤円の深夜の福音ラジオ 【第616回】「他人の意思や行動を変えることのできる人の秘密。」を聴いたことのアウトプット。
人は変えられないという澤さんの話に対して、リスナーさんから「チームや組織で意識や行動が変わった事例もありますよね」という指摘があったことに対する話。

人が動く、というのには2つのパターンがある。
両方とも「きょう」がつく。
人が確実に動く1つの「きょう」が共感、2つ目が脅迫
この2つは確実に人を動かすことができる。
まずは脅迫から言うと、銃とか刃物とかをつきつけて「金を出せ」と言われたら、死にたくなければ、とりあえず出しますよね。
つまり、これは拳銃や刃物を使うことによって、相手を脅迫するというアプローチによって相手を動かしているわけです。これが脅迫のメカニズム。
即効性もあるし、確実に自分が得たいと思っている結果に、かなり短時間で辿り着くことができる。
これが要するにパワハラなんかも、同じメカニズムになっているわけです。
だいたいこれが上手くいってしまうものだから、何回も繰り返すんですよね、そういう人たちというのは。ですので、ハラスメントというのは常態化したり、特定の人が常習犯としてやったりする。
この脅迫というのは、たしかに短期的に見れば効果覿面ですが、長続きしない。
例えば、銃を突き付けて「金を出せ」と言った人に1回はお金を出したからといって、もし仮にその人が銃を持っていない状態で歩いていたら、みなさんどうしますかね? またお金払うでしょうか? そんなわけないですよね。というのがメカニズム。
ですから、脅迫というのは1回は確実に効果をあげるかもしれないが、持続性がないということと、相手の行動を決してポジティブな気分によって引き出されるわけではない。
そしてもう1つの方が共感
共感をすれば、人というのは動く。
これの一番わかりやすいのが、ファン心理。
何かの大ファンになると、人というのは行動が自動化する。
自動化というのはどういうことかというと、例えば、有名な歌手や俳優さんの大ファンになったとすると、そのファンになった人が出した音楽をダウンロードしたり、出演している映画を観に行ったりということを、頼まれてもいないのにやる。
(中略)
共感すると、人というのは勝手に動いてくれる。場合によっては、先回りして動いてくれたりする。
共感というのは、「ファンを作ることだ」というふうに思って、普段の生活なんかも見てもらえるといいんじゃないかと思う。

澤円の深夜の福音ラジオ 【第616回】
「他人の意思や行動を変えることのできる人の秘密。」

脅迫パワハラの言葉を聴いて、頭に浮かんだ人がいます。
いわゆるパワハラ上司です。
仕事に対してすごく真剣で一生懸命な方で、発言も間違ってはいないのですが、唯一の欠点がパワハラです。怒ったり、怒鳴ったり、強い口調で部下や相手を従わせようとするので、熱意があるのに非常にもったいないと思う人です。
このやり方で人を変えても、本当に一時的。何度も何度も脅迫するので、される方だけでなく、する方のパワーも相当なものだと思います。
そして共感
これは私の理想とする「Win-Win」を築けた状態かと思います。
共感に持っていくまでの過程は時間がかかると思いますが、持続性が高いので、皆がそこを目指せるとハッピーになるのですが、締め切りの迫った業務などで個人にかかるプレッシャーが、共感でなく脅迫を誘導する要因にもなっていそうです。
仕事で脅迫しなくても、家庭では子供にも脅迫しがちな親は少なくないと思います。
私もその一人。怒ってしまうと脅迫的に言うことを聞かせようとして、躾との線引きが難しいところです。
公私ともに多くの共感を得られることを目指せば、もっとハッピーになれそうに思います。

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