佐藤航陽さんの『未来に先回りする思考法』という本を読んだ感想が中途半端で、肝心の未来に先回りする話が理解できずじまいだったので、4章「未来に先回りする意思決定法」読み直しました。
未来に先回りするために重要なことは
1.常に原理から考える
2.テクノロジーの現在地を知る
3.タイミングを見極める
の3つだそうです。
それぞれ抜粋してみます。
「なぜ、この製品、この仕組み、このサービスがあるのか?できたのか?」ということを、気に入ったもの、気になったものについて少し考える癖をつけてみようかと思います。
例えば、私が大好きなバスケットボール。これは、YMCAの体育の先生が「冬でも屋内でできるスポーツを」ということで桃の籠をゴールにして誕生した、という話を中学で部活に入ったときに顧問の先生から聞きました。
といった感じで、ちょっとしたうんちくを増やしてみよう!くらいの気持ちで考える習慣として取り組んでみたいです。
そのものの作り方を知らなくても、原理を理解していれば、別の選択肢が出ても、その新しい選択肢の活用法や目指す先を考えるにあたって、原理を理解していない人と比べると格段に差が出そうに思います。
タイミングは難しいですね。
早すぎて日の目を見なかったサービスや製品はこれまでたくさんあると思います。2003年にアバターを使ったサービスが出ても当時は普及しませんでした。
ここで書かれているのは、そのタイミングを読むことだけでなく、リソースを揃えて準備万端でいることだそうです。それも自分のリソースを把握し、足りないものがあれば補って準備をしておく。
ある意味、賭けのような気もしますが、アクションを起こすタイミングからできるだけ遠いところで準備しておくことが大事だそうです。
あと書き残しておきたいことが1つありました。
これは去年参加した新規事業創出の研修でも近いことを教わりました。
顧客にヒアリングを重ねて「仮説検証」をすることです。
この本でいう「実験」と同等のことかと思います。
その研修では、ヒアリングと仮説検証の数が多い人ほど事業案が具体的で現実的なものになることが多かったように思います。
大事なのは「実験をすること」、さらに「一回一回の成否に一喜一憂しない」ことですね。
この本を読んで、誰も思いつかないようなサービスを自分が考えられそうだ!とまではなりませんが、物事の原理を考えてみるというのは、非常に興味深く、実践してみたいと思う内容でした。