#534 ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』読書アウトプット(第7~9章)

ベン・ホロウィッツさんの『HARD THINGS』を読んだアウトプット。
8章、9章はCEOに特化した話だったので、第7章のみ書き留めておきます。
CEOに限らず参考になることが書かれていました。

第7章 やるべきことに全力で集中する

私が経験から学んだCEOとしてもっとも困難なスキルは、自分の心理のコントロールだった。組織のデザイン、業務プロセスのデザイン、業務の軽量化、採用と解雇などは、自分の心のコントロールに比べれば、比較的シンプルな課題と言える。私は自分が心理的にタフだと思っていたが、実際に経験してみると、とてもタフどころではなかった。私はとんでもなくソフトだった。私は長年の間に何百人ものCEOと話す機会があったが、みな口をそろえて同じ気持ちを味わったという。しかし心理的な困難について語るCEOはごくわずかだし、この問題について書かれた記事や本は皆無と言っていい。

P278 CEOとしてもっとも困難なスキル

こういうストレス下にあるCEOは、次の2種類のミスを犯しやすい。
1 物事をあまりに個人的に受け取りすぎる
2 物事をあまりに個人的に受け取らなすぎる。

P281 何もかもうまくいかない症候群

心理的問題が難しいのは人それぞれの心理的メカニズムが大きく異なるからだ。その点には注意してもらいたいのだが、私の例で言えば、長年の間に危機に直面する際に役立ついくつかの心構えを育ててきた。あるいは読者にも役立つかもしれないので紹介してみよう。
・友達をつくる
・問題点を書き出す
・側壁ではなくコースに意識を集中する

P286-287 心を静めるテクニック

社員にフィードバックを与える達人になりたければ、「小言のサンドイッチ」のような初歩的なテクニックに頼ろうとしてはならない。自分自身の性格と価値観に合ったフィードバックのスタイルをつくり上げていかねばならない。この際に重要な点をいくつか挙げてみよう。
・権威を持て
・正しい動機からフィードバックを与えよ
・個人攻撃をするな
・部下を同僚の前で笑いものにしてはならない
・フィードバックはひとつ覚えの型ではいけない
・単刀直入であれ

P317-318 重要な点

『何もかもうまくいかない症候群』で犯しやすいミスの1つめ「物事をあまりに個人的に受け取りすぎる」は、私がずっとしてきたことです。
どうしても自責に捉えすぎてしまい、それを抱えて時間を要してしまうことが多かったですが、少しずつ事象と自分を切り離して考えられるようになってきました。この本で書かれるくらいなので、きっと多くの人が陥りやすいことだと思いました。
『重要な点』に書かれていることも、すべてリーダーに必要なことだと思いました。

本書は、CEOでない人にも参考になる話が多く、ボリュームは多いながらもオススメできる本です。


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