#410 スタートアップ業界のセクハラ
今朝のNHKニュース『おはよう日本』の「スタートアップ業界 セクハラの実態」という特集がありました。
非常に芳しくないこととして、書き留めておきます。
最近になって芸能界でのセクハラ被害の声があがるようになってきたところ、ここにもあったか、という感じです。
個人投資家やベンチャーキャピタルが、圧倒的な強い立場を利用して起業家にセクハラをするのは、どんなにお金と権力があっても、人としては最低ですね。
インターネット調査では、回答した女性起業家の52.4%、50人以上が「過去1年以内にセクハラ被害を受けた」と回答されたそうです。
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被害内容では、望まない関係や見返りを強要される「対価型セクハラ」が3割にも上っているとのこと。
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スタートアップ業界でセクハラ被害が多く発生している現状について、今回の調査をされたシカゴ大学の柏野尊徳さんは、
① ジェンダーに基づく偏見や差別
② 業界内のパワーバランス
③ 保護策の欠如
という3つの背景を指摘されていました。
そんな中、業界有志の約50人が、業界の実態を多角的に把握し、相談窓口や行動規範の整備について議論する勉強会が始まっているそうです。
素晴らしい取り組みです。
勉強会の発起人の1人であり、大手ベンチャーキャピタル代表のデービッド・ミルスタインさんがおっしゃったことにとても共感しました。
「女性が社会のタレントの半分を占めるのに、その女性が働きにくい環境をわざわざ作る意味が分からない。」
表向きは、起業家を支援すると称賛される顔をしつつ、女性起業家が働きにくい環境を作るというのは、本当に意味がわからないですね。
私は、会社の新規事業創出プログラムに参加して、起業した仲間、これから起業を目指す仲間がいます。
そんな仲間たちが被害に遭わないよう、被害が明るみになって、人として最低な投資家がスタートアップ業界から排除されることを望みます。