高校を卒業して就職した会社は、大変な会社だった。人手不足で、残業も休日出勤も多かった。私が入社2年目の春に、先輩が寿退社。私の部署が人手不足なことは関係なく、ほかの部署の手伝いまで任されるようになった。 本当に忙しかったころは、朝からなにも食べずに出社をして、仕事をしていた。お昼休みの時間になっても、休む気になれず、自席でずっとパソコンとにらめっこ。食欲が湧かなくて、母が作ってくれたお弁当を、一口も食べられなかった。誰にもばれないように、事務所のゴミ箱にお弁当の中身を、こっそ
自分のことを好きになりたいと思っていた 「24歳の私も、今思えば幸せだったと思います」。現在33歳の會澤さんは、そう語った。 自己理解セミナーは、會澤さんの経験談や自己分析のワークを通じて、参加者が自分に合った物事の捉え方を発見することを目的としている。會澤さんがセミナーを開催するのは、「24歳の時の自分のように、悩んでいる人の助けになりたい」想いがあるからだ。 自分のことを、「根は真面目な性格」だと評する會澤さん。大学時代には、友人たちが飲み会で「同級生で集まる時間を作
2023年1月1日、私は体がだるかった。2022年の年末に手術をして退院、お医者さんに安静にしてくださいと言われていた。 ニューイヤー駅伝をうとうとしながら見て、近所の神社へ初詣へ行き、スーパーで食材を買い込んで帰宅。時間にしておそらく40分程度。家に着いたとたんに、去年1日中外出していた時よりも、ひどい疲労感がやってきた。ぐったりして布団に倒れこんだ。 つらい、あまりにも辛すぎる。ままならない2023年が始まった。 2023年の1月、さとゆみライティングゼミの受講が始まっ
TBSラジオを聞いていた。好きな番組の一つの「生活は踊る」では、相談コーナーがある。今日の相談は、子どもを持つ女性からの相談だった。 上司から昇進の打診があったが、育児をしながら時短で働いていることもあり、昇進してマネジメント職をこなせる自信がない。でも本当は仕事も頑張りたい。そんな相談者さんの言葉に、答えるジェーン・スーさんと、小倉弘子さん。 「今の状況を夫に伝えてみてはどうか」「自分の気持ちや状況を知ってもらうことが大事」「行政のサービスなどを活用するものあり」「子どもと
Q 和田さんは、上京したと聞きましたが、どこ出身でしたっけ。笑 いつ頃、上京してきたのでしょうか。 A 出身は岐阜です。1年前に上京しました。社会人2年目から地元を離れて、いろんな場所で保育とは違う仕事を経験しました。上京したのを機に、「やっぱり保育職がやりたい」と思い、現在に至っています。 Q そうだったんですね。保育士から、違うお仕事をしたいと思ったのは、なにかきっかけがあったんでしょうか。 A 短大を卒業して、家から車で5分くらいの保育園に就職しました。そこでは
2022年12月最後の一週間、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 私は何をしていたかというと、入院していました。 ということで、思ったことなどを記録しておこうと思います。 ※医学の知識はない、個人の感想です。ご了承ください。 奇形腫ってなに タイトルにも書きましたが、卵巣に奇形腫というものが見つかりました。 (なんか正式な名前言われた気がしたけど忘れました) 簡単に言うと、卵巣の中で細胞分裂が起きて、髪の毛や脂肪などが卵巣の中にたまっている状態です。 奇形腫は細胞分裂
いつからか、「文章を書く仕事がしたい」と思うようになった。 まだまだ、仕事にはできていないけど、ゆっくりと「書く仕事で生きる」ために動いている。 noteもうまいこと活用できていないけど、文章を書く練習になるかもしれないし、純粋になんかすっきりするかもしれないし、なにか文章を書こう、そう思ってnoteを開いた。 noteを開いて、目についた記事をぱらぱらと見ていた。 いきなり文章を書き始めないあたりに、気が散りやすい、わたしの性格が見える。 そんなこんなで、誰かの文章を読
良い自分になれるのは良い環境にいるときだし、良い環境に連れてってくれるのはいつも他人って言葉、なんだかすとんと腑に落ちた
本が好きな理由のうちの一つに、人の人生が垣間見れるっていうのがあるなと。その人の人生が見れるというか、ドラマがあるっていうか。 小説だったら登場人物とか、エッセイだったら作者とか、その人の人間味を感じられるから好きなんだろうなあとふと思った。
今日は外食だな、今の私にはとても晩御飯を作る元気なんてない。と思いながらフロアを出た。 エレベーターを待つ間にスマホを取り出してTwitterを開いた。飛び込んでくる文字を見つめてはため息が出そうになった。 「高梨さん、お疲れ様でした~」 「……おつかれさまでした。」 煙草休憩にフロアに出たであろう上司が後ろから声をかけてきた。びっくりするくらい覇気のない声が出た。 「高梨さん、大丈夫?疲れてる?」 「……いえ、大丈夫です。」 心配する上司に向けて何とか作り笑い
日常とは、ひょんなことから変化していくものだった。 「俺、来月引っ越すから。」 「え、まじで」 「急だな」 祥太が仕事から帰ってくるなり言い出した。 ぽかんとする大地と俺を見ないまま、祥太は話を続けた。 「来月から転勤になってさ、今度は広島支社になった。」 「いいな~~広島かあ、牡蠣いっぱい食べれるじゃん」 「お前は本当に食べ物のことしか言わないよなあ」 スーツを脱ぎながら祥太は淡々とつっこんでいた。 がははと笑う大地を横目に俺は祥太に問いかけた。 「転
世界が大きく狂ったこのご時世に、俺の人生にも大きな転機が訪れた。 3年付き合った彼女と同棲が始まった。 俺の住んでいたアパートの更新が迫ってきていたのと、彼女の仕事が減って金銭面で不安が出てきたことが大きな後押しとなった。 同棲しようか、と俺が話した時に、彼女は笑顔でうなづいた後に、少し寂しそうな顔をしていた。 「わたしは、こんなことにならなくても一緒に住みたかったけどね」 そうやって小さくつぶやいたときに、俺の心臓にとげが刺さった。 彼女から「友達が結婚した」「
タイトルの通り、最近ふと、昔の夢を思い出した。 私はずっと、「小説家」になりたかった。 中学生の途中まで思っていて、高校に入った時にはそんな夢は完全にどこかに吹き飛んで、商業高校に入学して、高校卒業と同時に就職。一度の転職を経験し、今に至る。 なんで急に思い出したかっていう話で、27歳になって、このままでいいのか?と漠然とした不安に駆られた自分に、いろんな出会いがあって、自分のこれからの人生とか、仕事とか、細かいことまで全部いろいろ考えたりしている中で、ずっとふたをして