新進気鋭のフードテックカンパニー「dely」――個人投資家が注目すべき成長性とは
いま、食とITの融合が目覚ましい勢いで進んでいます。その一翼を担うのが、レシピ動画サービス「クラシル」を展開するスタートアップ企業、dely(デリー)です。多忙な現代人が「今日、何を食べよう?」という悩みを抱えた時、スマートフォンで手軽にアクセスでき、数十秒~数分で作り方を理解できる実用的なコンテンツを提供しているのが同社の強み。そのビジネスモデルや成長性は、個人投資家にとっても見逃せない魅力を秘めています。
delyの概要:レシピ動画で急拡大するフードテック企業
delyは2014年に創業し、短尺レシピ動画メディア「クラシル」を中核事業として拡大してきました。「クラシル」は、わかりやすい動画、豊富なレシピ数、そして「おいしいものを、誰でも簡単に」というコンセプトを打ち出し、ユーザーの料理体験を革新しています。
このレシピ動画サービスは、スマホユーザーとの高い親和性やSNSでの拡散力を背景に急速なユーザー獲得を実現し、現在では料理動画分野でトップクラスの認知度・利用者数を誇ります。さらに近年は、家庭向けだけでなく、食品メーカーや小売企業とのコラボレーションも推進。コンテンツ内での広告やブランド訴求、さらには外食産業へのノウハウ提供など、多面的なマネタイズ手法を模索・確立しています。
個人投資家が感じる魅力:ブランド力と拡張性のあるビジネスモデル
圧倒的ブランド認知とユーザー基盤
スマホで「簡単な晩ご飯レシピ」を探すと、かなりの確率で「クラシル」の動画に行きつくほど、delyは料理動画分野で確固たるポジションを築いています。ユーザーの「困りごと」に即したサービスはファン化しやすく、固定ユーザーの存在は今後の新規事業展開やグッズ販売、サブスクリプションモデル拡張など、収益源の多角化を後押しします。フードテック市場の拡大余地
食関連市場は需要が底堅く、特に「おうち時間」増加やヘルスコンシャスな消費行動など、食のあり方は多様化しています。delyは、従来の「レシピ検索」から、ヘルシーメニュー特集、調理家電とレシピの組み合わせ提案、さらには食材ECとの連携といったサービス領域拡大が見込まれています。
また、レストラン・飲食店の動画マーケティング受託や、地方食材のブランディング支援など、フードテックという広い概念の中で新たな収益の可能性が期待できる点も投資家目線で魅力的です。広告モデルから多収益モデルへの転換余地
インターネットビジネスは一般的に広告収益が主力ですが、delyはユーザーの日常行動(食事)に密着することで、ビッグデータの活用や、レシピアプリを介した食品宅配サービス、オンライン料理教室など、多面的なマネタイズを志向できます。
データドリブンな商品開発アドバイザリー、食品メーカーとの共同キャンペーン、サブスクリプション型プレミアム会員サービスなど、ビジネスモデルの拡張性が高く、収益基盤強化が期待できます。成長企業への投資リターン
スタートアップでありながら確立されたブランドを持ち、かつ成長市場に位置するdelyは、上場・資金調達など今後の成長イベントを迎える可能性が高い企業といえます。個人投資家にとっては、上場前からの情報収集や関連VCファンド、上場後の株式購入といった多様なアプローチが狙え、成長余地を捉えるチャンスとなるかもしれません。
まとめ
delyは「食」を切り口に現代のライフスタイルを支えるフードテックの注目銘柄です。「クラシル」による強固なユーザー基盤やブランド認知、フードテック分野の拡大可能性、広告ビジネスから多収益モデルへの転換力など、成長ドライバーは枚挙にいとまがありません。
個人投資家にとって、delyは「身近なサービス」かつ「高い成長期待」を併せ持つ、今後の展開に注目すべき企業といえるでしょう。