抽象化と具体化について考えてみたら、物事が少し見えてきた。

思考の本質は「抽象化」と「具体化」の繰り返しや行ったり来たりだというのをどっかで読んだ。

「抽象化」                               複数の事象を今までと違う視点で見てその上で共通点で括り直す。因数分解、固有ベクトルと固有値。次元を下げてシンプルにすること。帰納法の考え方に近い。

「具体化」                               システムの演算子を見つける作業になる。それは次元を変換するかもしれないし、微分積分かもしれないし、なんらかの法則かもしれない。演繹法の考え方に近い。

物事がわかると言う事

ある演算子とベクトルと固有値がわかって、なんだか掴みどころのない世界からなんらかの抽象化したものが出てきた事。最初は何もないので、データを片っ端から入れて境界条件下から複数入れた時に共通点を見つけることから始める。わかるためには、実験や観察、聞き取り調査等が必要になります。

そんなことを考えていたら、ふとこれって量子力学の状態ベクトルの事じゃないと気づいた。「全体像」がなんだかふわふわしているので、状況により「具体的」「抽象的」のどちらが必要かの立ち位置がわかるのが一番いいです。

例として、仕事での「具体化」「抽象化」

上司は一般的に部下に「抽象化」したもの、即ち概念を与える。優秀な部下はその概念を咀嚼しプランを具体化して実行し改善ループを回す。普通の部下は上司の概念をコピーして具体化案を作成して実行する。できない部下は概念も具体化案も分からず、上司の作った具体案を実行する。上司は余計な仕事もすることになる。

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