90年間つかってきたんでしょ!
訪問先エピソードvol.11 「自分のカラダにありがとう」
90歳女性、エダさん(仮称)は、特に大きな病気はしていないけど、筋力低下もあって、部屋のなかは歩行器で移動。見守りが必要だから、ヘルパーなどの支援を受けて生活されている。
ヘルパーとは冗談交じりで会話するから、訪問が楽しみ♪
ある日、鍼灸の先生が訪問していて、お灸やマッサージとかをしていた。その先生とのやりとりが印象的だったからメモしておく。
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エダさん「手のしびれがあるのよ。」
先生「どこが?」
エダさん「(肘から指先までをなぞって)ここからここまで、、」
先生「毎回だね♪ 普段からあまり使わなかったら余計しびれてくるよ。だから使ってあげないとね♪」
エダさん「手のしびれがあるから、あんまり使いたくないな、、」
先生「何言ってるの!? この手は何年間使ってきたの?」
エダさん「、、90年」
先生「そうでしょ!90年も使ってきたんだから感謝して、これからも使ってあげないと!」
エダさん「ハハハ(笑)」
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エダさんが大笑いしたのは、もう忘れられない♪ 自分と接している時に、あんな笑顔は見たことがなかったから、先生すごいなっておもった。
ただただ、お灸やマッサージをするんじゃなくて、コミュニケーションをとりながらその人の意欲を引き出しているところが尊敬。それに、その40分間、2人でずーっと楽しそうにしていることが素晴らしいとおもった。
そして、気付き。
普段、無意識につかっているカラダが動くのは、あたりまえじゃない。そこに感謝をする。「今日もありがとう」
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