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お食い初め。
次女のアナちゃんが先週、我が家に生まれてきてくれて100日を迎えました。おめでとう!
それで、100日祝いをしてきました。
東アジアの古い風習で、生後100日後に生まれた赤ちゃんをお祝いする儀式を「百日祝い」と言います。読み方は「ももかいわい」。
そもそも百日祝いってなんのためにするの?と思ったので、調べてみました。
日本の百日祝いとは。
日本国語大辞典では、”小児の誕生後100日目。また、その祝い。祝い餅をつき、小児にもこの餅をふくませた”
なるほど~。この風習は日本では平安時代からあるようで、昔は今のような医療も整ってないし、災害や飢饉でママのおっぱいがでなくて、命を落とす子供も多かったから、100日というのは、ひとつの節目でもあったんでしょうね。
また、赤ちゃんの個人差はありますが、この頃に乳歯が生え始めます。この時期に「生涯、食べることに困らないように」との願いを込めて食事のマネをする「お食い初め」という風習があります。
辞書には、「餅を含ませた」ってあるから、昔は、餅がどれだけ貴重なものだったかが想像できますね。
では、その現在のお食い初めってどんなことをするのだろう。
お食い初めの献立の意味は?
「お食い初め」は、「祝い膳」といって、古い形式では、一汁三菜が用意されます。やっぱり日本の古い風習には、それぞれに意味付けがされていて、献立ひとつひとつにも、深い意味があるんです。
汁物は、吸う力が強くなるようにとの考えから出されます。吸う力って普段あまり考えないけど、確かに吸う力って水分を摂るのに必要な力ですね。私たちが行ったところでは、ここにハマグリが入っていて、二枚貝がぴったり合わさって離れることのない相手に巡りあうというようなロマンチックな意味が込められています。ちなみに、ウチのアナちゃんにハマグリを口に持っていったときだけ泣きました。
「将来一人で生きていくつもりか!もう決めたのか!」と、父親としては、すでにちょっと心配。
次に、鯛など尾頭つきの魚がでますよね。これは、頭が大きいことから頭が良くなりますようにとか。七福神の恵比寿様が縁起のいいアイテムとして持っているとか。色が、紅白色で栄養価が高いとか。諸説ありますが、まあ、祝いの席で出される日本のキングオブフィッシュの代表格です。
赤飯は、邪気を払う魔除けの意味。
煮物は、まっすぐに成長する「タケノコさん」。芋づる式に実る子宝の象徴「お芋さん」。先の見通しがいい「蓮根さん」。
香の物は、長寿を。これは、腰が曲がるまでの海老が出されたりします。
そして「歯固め石」。歯固めの石は、赤ちゃんに丈夫な歯がはえてくれますようにと願うため。福石は、お宮参りの際に産土神社でもらうのが一番よいですが、近所の川原などにあるものでもかまいません。
お宮参り
お宮参りは、近所の氏神様となる神社に感謝を込めてお参りするのですが、今回次女のアナちゃんは、写真を自分たちで撮ってインスタ映えするような場所がいいだろうと良いことで、車で30分ほどの住吉大社にいってきました。穏やかな陽気で心地いい風も吹いてお宮参り日より。
2歳半の長女のエルサも一緒にいったのですが、受付をすまして神社の中に入ると、立派なご祭神の前に神官が座っていて、その厳かな様子にエルサは怖がって、私にしがみついて離れようとしません。妻とアナちゃんに産着を着せたり、荷物を運んだりするのも一苦労。
厳かな雰囲気で御神事が始まると、宮司さんの祝詞や巫女の舞の時には、エルサは「こわい、こわい」とギャン泣きで、それでも周囲の人も嫌な顔ひとつせず、神事を行う神官の皆さんも粛々と催事を進められて、恐縮な想いをしていました。
私の耳元でエルサの泣き声を聞きながら、宮司さんが読み上げる祝詞の一節「見目麗しきアナの・・・・・」と辛うじて聞こえたので「アア良かったな」と思いながら、隣で目頭を熱くする妻を横目に見て、しがみつくエルサの鼻水が私のスーツについていたので顔を拭いてやりと、てんやわんやのお宮参りは終わりました。