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「名探偵 津田」に学ぶ宇宙の真理 〜1の世界と2の世界〜

水曜日のダウンタウンの中で、私が1,2を争う勢いで好きな企画「名探偵津田」(ちなみに争っているのはクロちゃんの「モンスターラブ」)。

第1弾、第2弾に続いて、2024年12月の放送で「名探偵津田 第3話 怪盗 vs 名探偵~狙われた白鳥の歌~」が放送されました。
※2025年1月5日現在 無料見逃し配信中

オンエア時は、ただただ爆笑して楽しませてもらったのですが、時間が経つにつれて、津田の言う「1の世界」と「2の世界」のことが頭から離れなくなってきました。宇宙の真理を突いていると思ったのです。

番組を観た方はご存じの通り、「名探偵津田」は基本的にはダイアン津田に対する大掛かりなドッキリもの。今回は「水ダウの収録中にアンガールズの田中が何者かに射殺される」という事件から始まり、他の出演者たちは皆仕掛け人でニヤニヤしながら、津田だけが一瞬驚き、その後「あー、またあの企画か、めんど!」という感じで"名探偵の津田"に仕立てられ、事件の解決へと送り出されます。

送り出されたその世界(今回の舞台は新潟の大きなリゾートホテル)には、事件が起きたことを現実だと捉えて生きている人たち。津田はその世界では名探偵。テレビを見ている我々、そしてVTRを見ているスタジオの芸能人たちは腹の底から面白がり、津田が架空の設定に巻き込まれていくさまを見ているのですが、私は津田も(今更ですが呼び捨てでごめんなさい)「架空の設定の中でヒントを集め、芝居をしながら事件を解決しないと終わらない仕事」と認識して、ただただ面白おかしくやっているのだと思っていました。

でも津田の口から「1の世界」と「2の世界」の話が出た時に、「あ、違ったんだ」と思いました。

津田の言うところの「1の世界」とは、架空の設定の世界のこと。そこで起きた事件が現実だと信じて行動している人たちは1の世界の人たちです。

「2の世界」はそれが架空の世界であると認知している1次元上の世界。VTRを見ているスタジオの芸能人たちや、1の世界の津田の様子を撮影をしているスタッフたちです。我々視聴者もそれにあたります。

私は、津田も完全に「2の世界」の人で、「1の世界」に放り込まれても「2」の意識で番組を進行しているのだと思っていたのですが、「1」と「2」の世界の境目は薄くなっていて、現実と虚構を混同しながらやっているというのです。つまり、架空の世界を、ふとした時に現実だと感じるというのです。まるで映画「マトリックス」の世界…!

私はこれを聞いてしばらくしてから「そうか、普段から”2の世界”の意識で生きればいいんだ」と思いました。そしてこの感覚、前にも書いたなぁと思ったらこれでした。

人生2週目として生きることと、2の世界の人として生きることはほぼ同義。迷路を上から眺めるように、RPGの主人公をコントローラーで操作するように人生を俯瞰して歩めば、毎度毎度喜怒哀楽に飲まれることも無くなるのではないでしょうか。

もちろん1の世界で味わう興奮や感激もいいものですが、その分恐怖や怒り、悲しみも強いリアリティを持つので、津田を見ていても分かるように、感情の浮き沈みが大変なことになります。それに飽きちゃった人や疲れちゃった人は、ちょっくら2の世界に行ってみましょー!





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