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トイレットペーパーのミシン目は要か不要か、シングルかダブルか
一時期自宅で使っていたミシン目入りのトイレットペーパーは、ミシン目を入れた機械の性能が良かったのか悪かったのか、少し強く引っ張るだけで切れてしまった。切るつもりではないのに切れるのはぐあいが悪い。
私は以前からミシン目の必要性について疑問に思っていた。ミシン目がなければ切れないほどじょうぶなトイレットペーパーなどはない。世間には「ミシン目はまことに便利だ」という人もいるには違いないと思うが、その反対に、ミシン目がなければ用が足せないなどという人もいないだろう。
几帳面な人などは、手前のミシン目で切ると短いし、次のミシン目では長すぎる、などという場面に出くわすことがあるかもしれない。
で、中間で切ろうとしてもどちらかのミシン目で切れてしまい、もうひとつ切ろうか、いや、いま切れたところまでの分で済まそうか、などと悩んだりする。
それに、ミシン目の間隔の根拠も私の好奇心をくすぐる。どんな根拠があるのだろうか、メーカーによって異なるのだろうか、など。
ミシン目はなかなか憂いを秘めている。
暮らしが便利になったり合理化されたりするのはいいが、物事には程度というものがある。トイレットペーパーくらい、自分の切りたいところで切りますって。やはり、過ぎたるは及ばざるがごとしだ。
ところで、シングルとダブルではどちらが好みか(いいか悪いかではない)について、消費者の皆さんはどう考えているのだろうか。私はちょっと気になる。
「ダブルに限る」というかたも大勢おいでのことと思うが、私はシングル派であり、一度もダブルに心変わりをしたことがない。
ただし、家人がダブルを買ってくることもあるので、その場合にはしぶしぶと使うことになる。
私がシングル派なのは、ダブルだとどうしても無駄が多くなってしまうような気がするから、というだけのことなのだが(事実であろうと確信している)。
トイレットペーパーを製造している企業に訊けば、どちらが多く売れているかすぐに判明するはずだが、ものぐざな私は行動に移せず、頭のなかは悶々としている。