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世界自然遺産「知床五湖」の「一湖」へ

 北海道ツアーの3日目に知床半島へまわり、知床八景の一つである「知床五湖」を訪ねた。まだ紅葉には早かったが、秋の気配は十分に感じることができた。
 まずはとりあえず写真を一枚紹介、ということで「一湖」の一部。



 「知床五湖」は知床国立公園内にあり、澄んだ水を満々と湛える。知床半島全体が2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されたことから、知床五湖もそのまま世界自然遺産の身の上となった。
 知床国立公園は高山植物などを含む自然が豊かで、ヒグマはもちろん、エゾシカやエゾリスなど、野生動物も数多く棲息している。
 旅行代理店の添乗員は「クマに出合っても落ちついて、慌てて逃げるようなことはしないでください」などと言っていたが。

 下の写真の建物は「知床五湖フィールドハウス」。地上遊歩道(案内板には書かれていなかったが〝高架木道〟のことと思われる)を歩くには、大人(中学生以上)200円、子供(小学生以下)100円が必要で、これの受け付け手続きやレクチャーの受講がこの建物内で行なわれる。
 写真左端に建物の一部が写っているが、これは「知床五湖パークサービスセンター」の一部分。ここではおみやげなども売っている。

駐車場の奥、遊歩道の入り口付近に建てられた「知床五湖フィールドハウス」。
駐車場にはけっこうたくさんのクルマが入っていた。




 五湖の背景には知床連山がそびえるが、あいにくこの日は雲が多く、その雄姿全体をはっきりと見ることはできなかった。
 ちなみに、知床連山は最高峰の羅臼岳(1,661メートル)や、活火山である硫黄山、三ツ峰などの総称で、知床国立公園の中心的存在とのこと。

気温は低く、歩いている人たちは寒そうだった。




 五つの湖はそのままストレートにネーミングされ、一湖(いちこ)から始まって二湖(にこ)、三湖(さんこ)、四湖(よんこ)、五湖(ごこ)となっている、ツアーで観てきたのは残念ながら一湖だけ。

駐車場の奥に設置された案内看板の一部。




 一湖に限り、歩きやすく安全な高架木道が整備されている。約800メートルで、途中には「連山展望台」や「オコツク展望台」が、そして一湖のそばには「湖畔展望台」が設けられている。
 一湖の近くに点在するほかの湖にも散策路が設けられている。

高架木道にはクマ除けなどの目的で電線が張られ、電気が流されている。
高架木道は自然保護にも一役買っているらしい。




 この日は気温が低く、歩いているうちに手が冷たくなり、ポケットに手を入れて歩いた。秋以降はしっかりと防寒対策をしていったほうがいい。

歩いているうちに雲が厚くなってきた。
太平洋? 海が見える。
写真ではわかりづらいが一湖が視野に入ってきた(写真中央)。
前を見たり振り返ったりしながら歩く。
一湖に到着。快晴だったらどんなふうに見えるのだろうと思いながら撮影。
35ミリレンズでは入りきらない。立地の関係で撮る位置が限定されるためだ。





 以下5点の写真は、厚い雲に覆われた空の一部から射す夕方の陽光が創りだした風景。
 厚い雲に日差しが遮られ、薄暗くなったところへほぼ横方向から漏れて射した光りが、濃い陰翳を作ってちょっとおもしろい光景になった。

肉眼で見た風景は幻想的と言ってもいいほどで、私の撮影技術では表現しきれないのが残念。




 これまた駆け足ツアーの欠点である時間不足により、五つあるうちの一つしか見られなかったのは残念きわまりない。帰宅してからも、見ることができなかった四つを見たいという思いに駆られた。





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