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名前の間違いに要注意

 私の姓名(本名)は一般的だと思っている。全国や群馬県で多い順に上から何番目とか、逆に少ないほうから何番目などという珍しい姓名ではない。画数が多いとか、読みが難解とかということもない。

 その姓名が間違えられることがある。
 法人A社は、私の姓は合っているが名(漢字で2文字)のほうは2文字とも間違える。読みは一応正しいと取れる。
 このA社はカミさんがクルマの点検や整備に使っていて、個人的にもつきあいがある。だから、姓やカミさんの名前を間違うことはない。間違うのは私の名だ。その間違っている宛て名の年賀状が毎年届く。今年も届いた。
 カミさんには、おれの名前が間違ってるよ、なんて言ったことがあるが、いまだに直っていない。

 B社は証券会社で、こちらは宣伝(勧誘)のDM(ダイレクトメール)の宛て名が間違っている。名が一字間違ったDMが届く。B社とは取引がないから、どうでもいいと思って指摘せず、ずっと放置していた。そのために、その後も間違ったままで数回届いていた。
 DMが届いた数日後に電話がかかってくる。「先日ご案内をさしあげましたB証券でございます」などと、かしこまった様子で話しだす。
 ずっとこんな繰り返しはうんざりだから、電話口のセールス氏に「私の名前の字が間違っていましたよ」と教えてあげた。それ以後、DMも電話も来なくなった。

 ほかにも、粗忽な知りあいやら何やらからも間違った姓名で届いたことはけっこうあるが、利害関係のない知りあいからの年賀状などはともかく、顧客(もしくは新規開拓先)相手に名前を間違ったまま営業の郵便物を送る神経がわからない。
 私はそんなことで目くじらを立てないが、もしも厳格な客だったり、重要な書類の名前が間違っていたりしたら面倒なことになるではないか。

 ところで、郵便物は名前か住所か、どちらかが実在すればそのどちらか宛てに配達するのだと、何かで聞いたか読んだかしたことがある。
 言うまでもなく、名字の異なる居候などでも、郵便局に届け出ておけば配達される。

 数年前、自治会長C氏は、自治会の別の役を頼みにD氏を訪れた。その依頼状に書いたD氏の名前が間違っていた。それを面前でD氏に指摘されたC氏は大慌て。いったん自宅に帰って書き直し、改めて頼みに行った。それがまた間違っていた。
 平身低頭で平謝りの末、どうにか引き受けてもらうことができた。ほんとうの話だ。

 拙作「『にほん』と『にっぽん』、どっちがメジャー?」に、名前の重要性について書いたので、気が向いたら読んでみてください。

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