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モミジの紅葉とちょっとたわむる

 今回は写真中心でさらりと行きます。

 晩秋のある日、天気が良くて時間がとれて、時期も良くて気分も乗ったので、紅葉を見に近郊へ足を伸ばした。
 紅葉見物といってもおまじない程度で、ほんのわずかだ。ある宿泊施設の近くにある一画で、クルマが十数台停められる程度のスペースしかない。そこにモミジが植えられている。数えてはみなかったが、せいぜい十数本といったところだろう。

紅葉や新緑を撮る場合、私は透過光を好む。逆光だから幹はシルエット状になる。
コントラストが強めで、明るいより暗めのほうが好みだ。
紅葉と黒い幹とのコンビネーションがいい。




 その狭小な場所だけで写真を撮って紅葉とたわむれた。だから、山一面の紅葉だとか錦繍だとかというスケールではない。愛車ジムニーとの、静かでささやかなひとときだ。

ちなみに、これは順光。
落ちた葉がうまいぐあいに彩りを添えていた。
周囲はスギ林や雑木などのため、それを外したくてつい寄り気味の構図になる。




 ところで、ごぞんじのようにモミジの漢字表記は「紅葉」だ。私は表意文字である漢字が大好きなのだが、読みが複数あるというのは困る。それに、モミジだって緑のものもあるのだ。

 モミジのほかにもある。
 イチョウもギンナンも漢字は「銀杏」(公孫樹というのもあるが)だ。イチョウとギンナンでは大違いだが漢字は同じ。



 紅葉は寄ってみるのもいい。

これは透過光。露光を葉に合わせてあるので(日陰の)背景がいい感じで暗く落ちている。
黄色は少ないのでいっそう映える。
じっくり葉の形を見つめてみるのもいい。
味があるのは落ち葉も同じ。うまいぐあいに緑の〝スパイス〟が効いている。
文字通り明暗を分ける。
普通車ばかり乗ってきたが、それらに負けず劣らず気に入っている。




 物事の楽しみ方はいろいろだ。ときにはこういう小規模な紅葉見物もいいものだ。





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