シニア医師の働き方
私どもDEPOCは、
医療の未来が、変わる瞬間を共に。
を目指しています。
DEPOCにご相談頂く内容は、
色々とありますが、
御自身の“これから”について、
40代半ばの医師からも
相談も増えています。
医師免許を取得すれば、
生涯、医者として働くことが可能です。
自分でリタイヤと云わなければ
働くことが可能です。
死ぬまで現役が可能
なのが医師です。
但し、
これは開業している医師の場合や、
個人病院の院長の話です。
勤務医の場合はどうでしょうか?
■ 定年制
求人票を頂いている医療機関の場合、
60歳で定年制を設定している処が殆どです。
60歳を過ぎると、
65歳まで1年ごとの嘱託として
勤務することは可能です。
65歳まで働いた後、
あらたに、常勤として働ける
就職先を見つけるとしたら、
どんな先があるのか。
ここは気になる処だと思います。
■ 実際にご案内した先
介護老人保健施設の施設長
療養系・回復期リハ病院の勤務医
総合健診センターのセンター長等が
ありました。
急性期医療ではない現場では、
シニア医師の力を借りたいと考えている
医療機関さんは、まだいらっしゃいます。
献血センターで問診をする医師は
結構高齢な方が多いですよね。
血を採られながら、
常勤医師なのか、
アルバイト医師なのか、
そんな事を考えていました(笑)
で、最近、
献血センターとのやり取りで
立ち合っている医師のこと
わかりました。
アルバイト医師でした。
■ 医療機関側が望んでいること
紹介会社ですので、
医療機関の医師招聘担当者とも
色々な話をしております。
そんな中で、
実際にシニア医師を抱えながら、
医師の招聘を行っている方の声を聞いています。
皆さん、口をそろえて仰るのは、
”患者さんに寄り添った医療をして下さる医師”
まあ、これは、シニア医師に限らず
医師であるならば、年齢に関わらず、
どの医師にもお願いしたいことだと
仰っていますが。。。。
具体的には、
どんな事をして欲しいのか
患者さんの声に耳を傾け
患者さんの家族にも耳を傾ける
そんな姿勢で対応して下さる医師を
医療機関側は待ってらっしゃいます。
そうなんです。
ある程度の年齢を越えた医師に望むことは、
医師の診察・治療のスキル云々よりも、
一緒に働く職員や、患者さんや、
そのご家族との関係性を築いて頂ける人かどうか。
また、役職づけで転職される場合も、
同じことです。
部下との関係性を築いていける人かどうか。
その辺りを、気にされています。
■ 適材適所
御自身が経験してきたことを
活かせる環境に転職されるのが
一番望ましいです。
例えば、
外科系で手術をして来た医師であれば
手術後の患者さんを診られる回復期リハや
地域包括ケア病棟にいくのもよろしいですし、
在宅医療に進まれるのもよろしいかと存じます。
適材適所はあります。
ただ、困ることもあります。
「産業医免許があるから、
産業医をやりたいんだ。」
こう仰る医師が、
時々いらっしゃいます。
正直申し上げますと、
こう仰る医師は、
企業に求められませんし、
残念ながら、私どもからも
企業に紹介することは出来かねます。
産業医資格をお持ちで、
今まで産業医活動をしてこなかった
ご年配の医師が、仰ってらっしゃいます。
きっと、昔の産業医のイメージで
記憶が留まっているので、
そういう言葉がでてくるんだな
と推測しています。
診察の合間に
企業に行って、
ちょっと話をして
お金が貰える。
ご年配の医師と話をしていると、
臨床の片手間で対応できる
そんなイメージを持ってらっしゃる方が
殆どです。
今の産業医は、
そんな働き方はしていません。
保健師・人事部とタッグを組み、
休職者がいれば、復職できる様に
その休職者の主治医とコンタクトをとりながら
その日を迎える。
自分が所属している企業社員の属性を知り、
働き方から見えてくる問題点を指摘。
体調不良者を出さない様に
人事部との話し合いや、
社員が疲弊しない体制作り等。
色々なことをされています。
昔と違い、
臨床から離れて
産業医一本で
仕事をされている医師が殆どです。
産業医をやってみたいと仰る医師は、
今までとは違った働き方をしたいとお考えになり
仰っているのだと思いますが。。。
御自身が経験してきたことを
活かす環境はありますので
ご安心下さい。
■ シニア医師になる前に
医療系人材紹介エージェントとして
2008年からこの業界にいます。
医療機関の医師招聘部とも
関係性を築いてきました。
その中で、
今後増えていくシニア医師に対して
医療機関が求めるであろうこと、
それは、入院患者さん対応です。
病棟管理をして頂ける医師は、
全身管理をして頂ける医師は、
医療機関側に重宝されます。
既に、日本は超高齢化社会です。
2040年には、
私ども団塊ジュニアが
65歳になります。
日本の高齢化率は
35%を越えます。
高齢者の増加に伴い、
高齢心不全患者さんが大幅に増加することで、
心不全パンデミックが予測されています。
参考までに、公益財団法人 日本心臓財団の
ホームページをご紹介させて頂きます。
そのため、
心不全の診断と検査について
対応できる医師は、
重宝されると思います。
シニア医師になっても働きたい!
と思われる方は、
心不全がキーワードに
なるかもしれません。
なにはともあれ、
シニア医師になる前に、
色々と考えておくことは、
現状を見つめながら、
“これから”を
考える良い機会と
なると思います。
医師の皆さん、
”これから”のこと、
今のうちに、一度はお考えに
なられてよろしいかと存じます。
最後に、私どもDEPOCですが、
今週土曜日にあります
【神奈川県麻酔科医会】に
出展しております。
此方のお越し頂ければ、
シニア医師の働き方について
一緒に考えさせて頂きます。
以上