![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173363682/rectangle_large_type_2_af1503742de57472cd64ca4fad1ba02c.png?width=1200)
順番って大事―医療系人材紹介エージェントのひとりごとー
私どもDEPOCには、
医師や知り合いの業者仲間から
色々な相談を頂きます。
その中のひとつに
医療機関の事業譲渡が発覚し、
転職するか、とどまるかの
相談がありました。
■ 医療機関の事業譲渡
医療機関の事業譲渡とは、
医療法人が経営する病院や診療所などの事業を、
別の医療法人や個人に譲渡すること。
それはそれは
大変なことであることは
容易に想像できます。
それもクリニックレベルではなく、
病床を持つ病院であれば、
猶更です。
ここ数年、
診療報酬不正請求が発覚し、
関東信越厚生局から
保険医療機関としての
指定を取り消され、
閉院した病院や、
不正がきっかけで、
事業譲渡される病院がありました。
病床数が
200床・350床の病院がです。
それこそ、
働いている職員は
寝耳に水の状態。
朝出勤して、
事の顛末を聞きとか、
ニュースで自分が働いている病院が
取り上げられていたとか。
職員さんの驚きは
半端ないものがあります。
そのお気持ち、
とてもよくわかります。
私も会社の倒産を
経験してます”(-“”-)”。
■ 順番って大事
お話を伺っているうちに
相談者が一番怒っていることが
わかりました。
自分たち働いている職員への説明が何もないまま、
ホームページで外部向けに発表されたこと。
それを見つけた現場職員が周囲に話し、
自分たちに起きている出来事を知ったこと。
順番が違いますよね。
百歩譲って、
“患者さんを第一に考えて
とった行動です。“
と言われたとしても、
解せません。
患者さんも大切ですが、
まず働いている人に
“これからどうなっていくか”
という話をしてから、
外部に発信するのが筋ではないかと。
だからこそ、
自分の行く末を考えて
辞めることを前提に
行動を起こす人がでてきても
仕方がないと思いました。
相談者が怒っている理由が
理解できましたし、
辞める人が大量にでたとしても
仕方がないのではないかと。
無下にされたと
働いている人が思ったら、
どんな行動にでるのか位
管理者側は想像ができたはず。
その想像すらも
する余裕が
なかったのかもしれませんが。。。
■ 伝える順番って大事
VUCA時代、
将来の予測が困難な時代だからこそ、
最終的には自分が信じられることが
大事になってくると思います。
信頼関係を築くことが出来ないと
働く人が思ってしまったら、
辞めることを選択するのは
致し方ありません。
今回の場合、
物事を進める順番が違ったら、
職場を去る、辞める選択をする人は
大量にでなかったのではないかと
思えてなりません。
まあそんな単純な話ではないのだよ、
という声も聞こえてきそうですが、
働いている人たちの“これから”や
働いている人たちが、
事業譲渡という事態をどう思うのか、
そこに想いを馳せられたら、
伝える順番を考え、
変えることで
多少、結果は違ったのではないか
と思ってしまいます。
■ 人材の確保
医療機関でも、
企業でも同じだと思いますが、
これから働き手を確保するのが
難しくなってきます。
自分たちと一緒に働いてくれる人を
どう確保していくか?
特に医療機関の場合、
病床を持っている処は
夜間帯に働いてくれる人は
貴重な人材となっていくと思います。
貴重な存在を確保していくためには、
働いてくれる人がいることを
あたりまえだと思わず、
有難い存在だという捉え方をしていく。
この考え方が広がっていけば
医療業界も変わっていくのではと
期待しています。
今回の相談者がいる医療機関は
診療報酬不正請求など
そもそもの問題があった処なので、
人を大事にする発想すらなかったのかなと。
人を大事にしない医療機関の
行く末をみた気がしています。
以上
いいなと思ったら応援しよう!
![DEPOC 梅澤 (医療系人材紹介エージェント)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42441326/profile_1114ad8d40e2158f7c7721a1380b51aa.jpg?width=600&crop=1:1,smart)