そりゃ、医師が集まりませんよね。
2008年から
医療系人材紹介エージェントとして
医療業界にいます。
転職もし、
何社か経験しているので、
その会社ごとに
医師転職支援にまつわる
エピソードがあります。
そして、今回、
久々にひどいな~、
そりゃ医師集まらないよね?
と思ったことがありましたので
ブログに書いちゃいます!(^^)!
■ 過去の会社であったこと
H社で先輩エージェントが
医療機関にされたのは、
医師の中抜き。
中抜きとは、
取引の間に仲介者が入って手数料を得ること、
仲介者を省略して直接取引をする行為。
中抜きをやる医療機関は
医師は欲しいが
紹介会社に
紹介手数料は払いたくないという
そもそもの前提がなってない。
しかも、契約書を
締結しているのにも関わらず。
どうして、
中抜きが発覚したのか?
先輩エージェントが
疑問を持ったからです。
そもそも面接では、
医師も医療機関も
好感触だったのにも関わらず、
なぜ双方からNGだったのか。。
とても腑に落ちなかったそうです。
腑に落ちないまま、
双方合意だった場合の入職月に
医療機関のホームページをみたら、
面接にお連れした医師が
ちょこんと常勤医師紹介の中に
いたそうです( ゚Д゚)
その驚愕といったら。。。
早速、先輩エージェントは
医師にお電話し確認した処
「医療機関側に云われたんだよね。
紹介会社を通さない場合、
給料アップするからって、
だからそうしたんだ。」
と云われたそうです。
今思い出しても
嫌な感じが拭えません。
結局、先輩エージェントが
経験したこの出来事。
医療機関との裁判沙汰になり、
所属していたH社が
勝訴しました。
■ 医師の皆さん気を付けて下さい
さて、
今回DEPOC人材チームが受けた
仕打ちを書いていきます(*ノωノ)
懇意にさせて頂いているDrから
引っ越しを伴う転職相談を
受けていました。
Drの中では、
転職時期・移住したい地域も決まっており、
あとはどこの医療機関で働くか?だけ。
Drから移住先の医療機関に
アプローチして欲しいとの連絡を受け、
医療機関へのアプローチが始まりました。
Drがやりたい医療が
出来そうな医療機関を
幾つかピックアップし、
匿名経歴書を送ることにしました。
勿論、Drの許可を得てからです。
地域性もあるのか、
Drの匿名経歴書を送ったのに、
数日経過しても、返信がないのです。
とりあえず、
先方も忙しいのかな?と思い、
1週間待って連絡した処、
「院長がお忙しいので、まだご覧になっていないのかも?」
と医局秘書。
Drの本命と思しき医療機関だったこともあり、
急かすのも得策ではないと思い、
一旦お待ちすることに。
そうしたらですね、
その医療機関の院長が
私どものDrに
直接連絡をしてきたんです。
匿名経歴書を送っただけなのに、
どうしてそんなことが出来るのか?
実はですね、
私どものDr、
その地域に移住を決めたとき、
県主催の〇●フェアを
訪れていたのです。
県主催の移住を促すフェアでもあったので、
Drが移住先として考えている地域の医療のことも
来ていた県職員、市役所職員に伺ったそうです。
で、あれよあれよと促され、
云われるままに登録したらしいです。
それが1月。
で私どもが医療機関に
匿名経歴書を送ったのが
2月中旬。
そして3月になった頃、
Drに院長がから直接メールが。
その内容は
「是非一度面接にお越し下さい。」
という内容。
Drもびっくり( ゚Д゚)。
DEPOCもびっくり( ゚Д゚)。
ここからDrと答え合わせをした処、
諸々登録したときに、
メールアドレスも書いたと。
でもおかしくない?
そのアドレスが
なぜ医療機関に。
Drと私どもがだした結論は、
県主催のフェアで登録した情報が
医療機関にまわっていたのだろうと。
そこに紹介会社から
移住したいDrの匿名経歴書がくれば、
全部が一致。
安心して、Drに連絡がとれる。
それこそ紹介会社に紹介料を払うのは嫌なので、
直接医師に連絡して、面接しちゃえ!
どうせ、そんな感じでしょう(笑)
私どものDrからは
「申し訳ない。面目ない。」
と謝られました。
いや、Drはちっとも悪くない。
悪しきは医療機関。
こういうことをする医療機関だから、
医師が集まらないんだなと納得。
■ そりゃ、医師集まりませんよね
先輩エージェントの医療機関、
今回の医療機関
そして、その医療機関がある県。
そりゃ、
医師は集まらないだろうな~と
思いました。
自分たちがやりたい医療に
必要な医師を集めるには、
自分たちだけでは無理だから、
大学医局に医師の派遣を頼む。
医局の派遣医師は来ているけど、
充分ではないので、
人材紹介会社に
医師募集求人を出している。
自分たちの手で
医師の招聘が出来ないから、
紹介会社を使用し
お金をかけて対応している。
長年エージェントをやっていると、
紹介会社の役割を
理解して使っている医療機関と
そうでない医療機関の違いは、
ファーストコンタクトでわかります。
具体的にあげてますと、
電話対応がいい加減、
医師招聘の担当者がいつも不在、
メールを返信がない、
面接が決まっても契約書を締結したがらない等々
あげればきりがないですが。。。
だいたいそういう医療機関は
人材紹介会社を敵だと思っています。
敵だと思うなら、
紹介会社を
使用しなければ良い。
そして、
自分たちで
医師招聘をすれば良いのです。
2019年9月、
厚生労働省が
統廃合の議論が必要だとする
424病院のリストを公表しています。
5年経過した今、
色々とこのリストの意味合いを
噛み締めています^_^。
“自分たちだけがよければ良い”
フェアじゃないやり方は、
どの業界でも通用しない。
淘汰されていきます。
以上