E先生の場合:男性医師
医師のキャリアは、
医師の数だけあります。
E先生とお目にかかったのは
業界仲間からの紹介でした。
現在の勤務先からの
転職をお考えだったE先生。
はじめてお話を伺ったときは
転職はすぐに決まるだろう
と思っていましたが、
これがなかなか難航しました。
■ E先生の経歴
地元ではない大学で
医師免許を取得されたE先生。
卒業と同時に地元に戻られ、
出身大学の医局員として
関連病院で働き始めました。
E先生の専門科目は
内科系。
御自身の科目の
専門医をお持ちですし、
付随する資格も取られています。
医局員時代は
3次救急の医療機関で働き、
義務年限満了ともに、
医局を退局。
2次救急の民間病院に転職。
医局を退局し、
民間病院に就職した処までは
順調とお見受けしました。
■ クリニック開業も視野。
医局を退局された後
民間病院で勤務されていたE先生ですが、
ゆくゆくはクリニック開業というお考えも
御自身の中にあった様で、
最初に勤務した民間病院(A病院)は
1年で辞めてしまいます。
A病院後、自宅近くのB病院に転職。
B病院を丸2年勤務した後、
念願の御自身のクリニックを開業。
ここまでE先生の描いた通りでしたが、
諸事情がありクリニックを
手放すことになります。
その後、とあるクリニックの
雇われ院長として勤務されていたとき
お目にかかったワケです。
初回面談でE先生が仰ったのは、
・転職したい。
・2~3年後には、クリニックを開業したい。”
この2点。
E先生は御自身の科目の
専門医をお持ちですし、
関連する資格も取得されているので
転職活動も順調と思いきや。。。
■ 転職活動難航。
E先生の転職活動は
難航しました。
まず書類審査が通らない。
理由は、
・クリニックを開業したのに、
その後雇われ院長で勤務して、
また転職活動?
でした。
医師の世界は狭いです。
退職する際には、
立つ鳥跡を濁さず
これ、必須です。
そして、医師の世界。
どこでどう繋がっているかわからない。。
書類選考が通らない中で
E先生との作戦会議を
重ねました。
だした結論は、
”小細工はせずにいこう”と。
今は、勤務医として雇われたい、
そして、タイミングが来たら
独立開業をしたいと思っている。
これは伝えようと。
入職するときに、
医療機関に気に入られる様なことを云っても、
いずれ辞めることになる。
その時に揉めない様に、
はじめから御自身の展望を伝えておこうと。
E先生の年齢や資格は、
医師の転職市場が欲しがっている。
にも関わらず、
正攻法な作戦でいったので、
E先生の転職活動は難航しました。
■ 結果どうなったか。
E先生、雇われ院長として、
ご縁があったクリニックで
勤務されています。
そして、そろそろ自分の
クリニック開業にむけて
動き出そうとしています。
E先生、40代半ばになりました。
御自身のクリニックの方向性や
どんな診察をしていきたいのか?
そんな事を考えてらっしゃる様です。
■ 雇用される意識。
E先生の転職活動を振り返って、
医療系人材紹介エージェントとして
思う処がありました。
将来的にクリニック開業をしたいと
お考えの先生の中には、
今、転職活動=常勤先を探しているのに、
先のことに重点を置いている先生を
お見受けします。
E先生の場合もそうでした。
今は、勤務医として
雇用される側。
雇用されることを意識して
立ち居振舞わないといけなかったと
反省しています。
医療機関も医師も
WINーWINの関係になる様に、
私どもはお手伝いしています。
医師がその地域の
医療機関に勤務することで、
地域住民の医療が豊かになる。
これが理想です。
勤務医として
医療機関で働くのであれば、
雇用される意識もお持ちになられた方が
ご自身を取り巻いている周囲と
波風をたてずに物事が進むのではないかと
今は思っています。
E先生のお陰です。
■ 大事なのは。
転職にしろ、
クリニック開業にしろ、
大事なのは、
自分がどうしたいのか?
そう思っています。
だた、勤務医として働くのであれば
雇用される意識は、
持っていて損はないと
思います。
その意識があるかないかは、
普段の言動に現れているなと
医師と接する医療系人材紹介エージェントとして
見てきています。
医師の数だけ、
医師のキャリアがあります。
そして、キャリアは
良い悪いという考え方ではありません。
自分が納得しているか、
自分が腹落ちしているか、
が大事になってきます。
自分が進みたい道に進める様に
ご自分で自分のキャリアを考えることは、
もっと大事です。
自分だけでキャリアを考えるのは、
ちょっと。。。。
というのであれば、
是非、私どもDEPOCにご相談下さい。
2008年からこの業界におり、
色々な医師と接してきています。
その中から、
先生のヒントになる
キャリアがあるかもしれません。
以上
【目利き医ノ助】さんと相談会を開催します。
よろしければ!