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適性検査は意味があるのかー医療系人材紹介会社エージェントのひとりごとー

医師のクリニック開業支援をしていると、
職員採用の面接に携わります。

院長によっては、
「クリニックの職員採用の時に、
 適性検査を実施したい。」
と仰る方もいるそうです。

私はまだ適正試験をしたいと仰る医師と
お目にかかってはいませんが。。。

■    適正検査とは

適性検査とはChatGPTに聞いてみました。

転職で使用される適性検査とは
応募者の性格や能力が企業の求める人材像に合っているかを判断するためのテストです。企業が採用のミスマッチを防ぐ目的で実施することが多いです。

そして、適性検査は
能力検査と性格検査があること。

代表的な適性検査の種類を
教えてくれました。

・SPI(総合適性検査)
・MBTI(性格診断系)
・エゴグラム(性格特性を5つの要素で評価)

最後には、
対策方法まで教えてくれたので、
聞けばなんでも答えてくれる
ChatGPTは“凄いな”と思ったのと同時に、
怖いなと。

■    お薦めしない理由

私どもDEPOCが主体となって
クリニック開業をお手伝いしている医師から、
“適性検査をやりたい‷
というお話はでてきません。

ですが、
クリニック開業を手伝っている業者仲間から
“医師から職員を採用する際に
 適正検査をしたいと言われたんだけど、
 どう思う?“
という質問を貰うことがあります。

そんなときには
“国家資格を取得している人に
今さら適性検査をして、
何をしりたいのか。“
を医師に聞いてほしいと
話しています。

質問に質問で返すのは
やっちゃいけないことだと
認識していますが、
やらずにはいられない性分です(≧▽≦)

医師が自分と一緒に働いてくれる職員に
何を求めているのか。

適性検査をして、
何を知りたいのか。

そこを私が知りたいのです。

そもそも医師と一緒に働く
看護師、理学療法士、
作業療法士、
診療放射線技師等は
国家資格取得者です。

言い換えると、
国からその職種に就いて良いよ
とお墨付きを貰った人たちです。

その人たちに適性検査をして
何を知りたいのか。

そこなのです。

百歩譲って、
適性検査を実施し、
その結果を踏まえて、
職員採用をしたいとか、
採用した職員に対して
適性検査を実施し、
職員の個性を把握し、
医師が職員ごとに対応を変える、
とかであれば、
意味があるかもしれません。

職員の採用で良い人材を
採りたいのが理由であれば、
自分の目や感覚を頼りにされた方が良いと
私は思います。

厳しいことを云う様ですが、
これから自分のクリニックで
一緒に働いてくれる人を
院長が選べないようであれば
先が思いやられます。

■  職員採用は総合的な視点が大事

クリニックで働く職員採用の可否は、
実は、求職者が応募してきた瞬間から
始まっています。

どんな処をみているか。

私どもの場合Indeedを使用して
求人広告を行っています。

その応募画面には
簡潔な職歴や、
職員候補からのメッセージが
表示されます。

国家資格をお持ちの方に関しては、
迷うことなく
履歴書・職歴書を郵送して頂きます。

医療事務希望の方は、
経験ない方の応募もあるので、
院長に相談してから、
書類を郵送して貰うか
決めています。

書類を郵送するのが
手間なのはわかっております。

でも郵送して頂きます。

郵送して頂き、
書類を拝見。

パソコンを使用しているか、
手書きか。

書類を通過した方には、
面接にお越し頂き、
実際にお目にかかる。

限られた時間の中での面接なので、
その方の全てがでるとは思っていませんが、
立ち居振る舞いは、気を付けてみています。

院長との受け答え、
採用担当者との受け答え。

面接が終了した後、
院長がどんな方と一緒に働きたいか。

自走して動ける人はどの人か。

この人たちで、良い意味の
科学反応が起こせるのか。
個々人との面接が終了した後は
院長と全体のバランスを考え、
採用の可否をしています。

■    適性検査に意味があるのか

医師・看護師・理学療法士等
国家資格を持った人が
医療業界で働く姿をみてきているので、
“適性検査に意味があるのか”
と考えてしまう私がいます。

だた、院長になる医師が
適性検査をやりたいのであれば、
実施すればよいと思います。

ただ、された側の職員候補は
気持ちが良いものではないということを
理解しておいて下さい。

適性検査をして、
何をしりたいのか。

何に活かしたいのか。

この辺りが、しっかりご自身の中で
理解が進んでいればよいですが、
ただ単にしてみたいからとかの理由であれば、
お薦めはしません。

院長が職員の適性検査の結果にあった対応を
一緒に働きだしたときに発揮して下されば良いですが、
実際クリニックがOPENしたら
忙しすぎて、出来ません。

であるのならば、
最初から職員になる人に
マイナスな印象を与える様なことを
しなければ良いのにと思うのが
私の考えです。

関係性の構築は、
一緒に働きだしてからと
考えている院長が多いですが、
実は、採用時から始まっています。

院長が職員候補をみている様に、
職員も院長をみていますから=^_^=。

ご自身のクリニックを
一緒に盛り上げてくれる職員になる方は
院長ご自身がしっかりと選んでください。

もし、職員採用だけでも
手伝って欲しいというご相談を頂ければ、
私どもDEPOC、お手伝いさせて頂きます。

クリニック開業ですが、
一緒に働いてくれる職員に
恵まれているかで、だいぶん変わってきます。

だからこそ、
最初にしっかり時間を使って選んでください。

以上



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DEPOC 梅澤 (医療系人材紹介エージェント)
医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。