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発達検査2022年3月 真ん中娘うみ

うみ小6の春
前回の起立性調節障害の専門医さんの受診で話し合われたことを受けて、
睡眠専門医さんに発達検査を受けたいことをお伝えし、
すぐに検査を受けられることになりました。
これはなかなかすごいことで、私の地域では通常、発達検査どころか児童精神科や発達外来に受診するだけで、予約半年待ちとかなのです!
なので、すぐに予約できたことにびっくりしつつも本当に感謝しました。
起立性調節障害の専門医さんからは
「脳血流が落ち着くと記憶力も集中力もある程度回復する」
と説明を受けていました。
また別の情報として、起立性調節障害が治ってから記憶力の回復は半年から1年くらいかかるとも。
数値としてどんな変化が起こるのか知っておきたい気持ちがありました。

うみのことを少し。
小6の秋、運動会が終わった頃に起きてこれなくなりました。
いつまで眠るの?どれだけ眠るの?
起きてくるのは夕方。
眠り姫みたいでした。
そして頭痛と腹痛。
それまで元気に登校していたうみのことを、担任の先生や他学年の先生もとても気にかけてくださいました。
ちょっと勉強で苦手はあるけれど、みんなと仲良くできる明るい子だったからです。
2年生の末っ子りくが毎日連絡帳という名の、私と担任の先生の交換日記のようなノートを6年生の教室に届けてくれ、その日その日の様子を知っていただくという感じでした。
ほぼ登校できないまま卒業式がきて、立ちくらみが起こってもすぐに私が対応できるように席も配慮してくださり、
本当に恵まれた最後の一年でした。
うみが卒業文集に書いた
「早く起立性調節障害が治りますように」
という一文が忘れられません。

発達検査は卒業後の春休みに行われました。
中学校入学に間に合うタイミングで実施していただけて、本当に嬉しかったです。
優しそうなお姉さん心理士さんが検査をしてくれました。
受けた検査はWISCーIV
全検査IQ
言語理解・・・言語的な知識に関する力
       言葉を聞いて理解したり、説明したり、考えたりする力
知覚整理・・・視覚的な情報を把握し理解する力や、視覚的情報に合わせて
       体を動かす力
処理速度・・・情報を取り込んで、理解し、反応する速度
…は平均値(100前後)でした。
が…、
ワーキングメモリ・・・作業や動作に必要な情報を一時的に記憶し処理する能力
だけ30近く数値が落ちました。
この差は一般的に「しんどさ」を感じる差と言われます。
いわゆる発達の凸凹です。
さぁ、この結果を踏まえてどう対応していくか。
自分の仕事柄、うみがどんな場面でしんどくなるのか、自信をなくすのか、大体の予想ができます。
けれど、親としてどう支援していくか、は、なかなかビジョンが見えませんでした。

ひとまず、中学校には検査結果を提出し、
・ワーキングメモリの数値から、一度にたくさんの指示が入るとキャパオーバーになること。長時間の集中もむつかしいこと。
・コミュニケーション能力は高く、相手が言っていることは理解できているが、自分の気持ちや考えを長文で説明することは苦手。
・見るものについて考える力はある。その場の状況を理解することは得意。
・指示は分かりやすく簡潔に言うか、メモを渡すなど視覚的情報を加えて伝えてほしい。わからなくなって確認に行っても「もう言った」や「聞いてなかったのか」などという声掛けはしないでほしい。どんなに気をつけても手がかりのないものは忘れてしまうから。
・音読は苦手意識が強いので、人前での音読が必要な活動は避けてほしい。
などを伝えました。

しかし、兄のそらと同じ公立中学校でしたが、
担任の意向なのか、管理職の考えが変わったのか、
思うような支援は得られず、
それどころか、社会の授業ではペアで音読し合うという学習方法がとられました、

そらが登校した時に自由に使えていた別室も、うみは使わせてもらえず、
少しずつ校内での居場所をなくしていったうみは、
校外にある適応指導教室に入室することになっていくのでした。

ただ、この適応指導教室への入室で、教育委員会とのパイプができました。
入室するにあたり、教育委員会の担当者と面談をするからです。
担当の方は全面的に子どもの味方というポジションで、
別室が利用できない悩みを伝えると、すぐに中学校に掛け合ってくださり、
その後少し条件はありましたが、別室を使わせてもらえるようになりました。


この時の検査結果は、2年後、とても役立つことになります。

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