漂う贅沢
生まれてこのかた将来の夢がなく、その場その場で進む道を選択して生きてきました。
たとえば、ピアノを弾けるから夢はピアノの先生…?みたいに自分の「出来る」ことと本当に「やりたい」ことの区別をつけることが出来ませんでした。
お医者さんでも、お花屋さんやケーキ屋さんでも、夢を持っている人、夢に向かう人に憧れていました。
でも、さっきお風呂に入りながら、その時その時で自分にとって良さそうな道を選択をするのも悪くないかなと思ったのです。
手作りすることが好きだったからきっと実験も好きだろうと安直に大学の専攻を決めて、座学(特に暗記すること)は苦手だったけど実験でデータを蓄積していくのは好きだとわかったし、
今は今で会社の雰囲気に惹かれて専攻とはほとんど関係ない仕事をしていますが、新しく何かを作ることへの興味はあんまりで、悪いものを良くしたりマイナスをゼロにするのが私は好きなんだなと気付いたり。
(まあ、器用でない私はやることがころころ変わると負荷が大きいので、業務なりなんなりに慣れて自分の感じ方に気付くまで数年かかるしかけたいです)
どんなことをしても好き・嫌い、得手不得手はあると思うのですが、いろんな経験をしながらそういう自分の特性を発見することが好きです。
自分の中で仕事なり生き方なりの納得できる落としどころを見つけられたらいいなと思います。きっと落としどころも年々変わっていくのでしょうが。
常々一貫性のない選択をしていることに劣等感みたいなものを感じていましたが、漂いながらいろんな経験をしていくことも悪くないかな、その瞬間に自分が良いなと感じたことを選んでいくのもある意味有意義で贅沢なのかもな…と思ったのでした。