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不快と不安は別であるということを知ったら不安感が減ったお話



今年の7月にあることをきっかけに
7ヶ月ぶりくらいに発作が出た。

発作といっても、
自分でコントロールできるくらいの
そんなに重くはないものだ。



生理一日目のことだった。


お腹が酷く痛み、貧血気味、
起きた瞬間に今日はやばいと思った。


友人と会う約束をしていて、
片道3時間くらいかけて
来てくれるとのことだった。

痛み止めを飲めば大丈夫だろうと思い
薬を飲んでランチに行った。


痛みは良くなったのだが、
なんだかフラフラする。


サラダにスープ、
それからとろとろに柔らかくなった
豚の煮込み。

3口目くらいまでは美味しかったのに、
気分が悪くなってくると同時に
美味しそうな料理への食欲が
どんどんと失せていく。


気を逸らそうと
会ってなかった間の話を続ける。


いつもならご飯一粒でさえ絶対に
残さないお店のランチを
半分くらい残してしまった。

彼女には、

「生理でフラフラするんですよね」


と伝え、
ファミレスでお茶を飲みながら
ゆっくりすることにした。

本当は横になりたいくらいだったのだが、
せっかくきてくれたから
申し訳なくて言えなかった。


ファミレスにいても
体調が悪くそれが頭にこびりついて
話半分になってしまう。


あぁ、横になりたい。



楽しいはずなのに楽しめない。



でも話したいこともてんこ盛りで
マシンガントークで話を続けた。



その結果、
酸欠のような感じにもなってしまい
私の体調は最悪になった。


冷や汗、動悸、気持ち悪さ、
血の気の引く感じ…


でもさすがに帰りたいとは
言い出せず最後まで笑顔で乗り切った。


寝れば良くなるだろうと思ったのに
次の日も、その次の日も具合が悪い。



仕事に行こうと思うけど、
吐き気や動悸など
パニック発作の時の症状がでてくる。


それでも、
それはずっと続かないこと、
行ってしまえばどうにかなることを
知っている私はとりあえず仕事へ向かう。


運転中も不安が襲ってきたりした。


職場について、


「今日体調悪いのでもしかしたら
早退させていただくかもしれません」


安心するために、前もって伝えた。


出勤して1.2時間すると
朝の体調の悪さが嘘かのように消える。



こんなことを1週間繰り返し、
徐々に良くはなったものの
次の1週間も続いた。


ここで私は

あぁ、また元に戻ってしまった…


と気持ちが
引き戻されることが何度もあった。


それでも、

仕事を休まずに行けている

息子の習い事の送迎もできている

ご飯も作れていて
買い物にも行けている


出来ていないことがないことに気付いた。



そして、


不安と不快は別である



ということを知る。


母に、

「いつもぼの子は
体調が悪いと不安になってるよ。
勝手に結びつけちゃってるね。
健康な人は、吐き気がするなら
吐き気がするなぁ。体調悪いなぁ
で終わりだよ。」


そう言われ、
確かにそうかも!と納得。


パニックや不安障害の人たちは、
不安を先に感じるというよりは


身体的な症状がでてきてから
不安になることの方が多い気がする。


あ、冷や汗かいてきた…


不安になってきた



動悸がする

これ以上ひどくなったらどうしよう


フラフラする

ここで倒れてしまったらどうしよう




自分の体調の悪さと不安を
即時に結びつけているのだ




体調が悪い不快感

不安感は別物



これに気付いてから、
体調が悪くて不安になりそうな時に
心の中で



『あ、今不安になってきてるけど
この吐き気は


不快




不安


ではないんだ』


そう呟くようにしてみた。


そうすると、
不快と不安を一緒にせずに
一旦分けて考えることができるので
不安の渦に入り込まれにくくなった。



何度も繰り返し、
不快な症状がでるたびに
一緒にしないように分けてみる。


思考の癖を手放す練習だ。



この切り替えを身に付けてから
心がかなり楽になった。


風邪を引いただけで


『これは重大な病気なんじゃないか…』


『このまま治らなかったらどうしよう…』



なんて思っていたのだけど、


風邪を引いたら色んな
症状が出るのは当たり前だよね。



薬を飲んでゆっくり休もう。


と思えるようになってきたし、
不安と不快を別々に捉えることで
自分を一回客観視できるようになったので
前みたいに不安から抜けられない
ということも減った。


あ、私今不安になりかけてるな。


あ、私今不安になってるけど、
動悸がしてるからなんだ。
動悸は不快だけど不安じゃない。



こんな感じで、
不快と不安が一緒になってる人は
是非分ける練習をしてみてほしい。


ちなみにこれは7月末頃のお話で
そこから2ヶ月近く経っている今現在は
出勤日数を増やしたのに
休まずに出勤できており、
たまに風邪は引くけれど不安に
襲われることは激減して
元気に過ごしている。


不安になっても、
不快と不安を分けながら
仕事をこなしていくうちに
そんな中でも

今日も仕事に行けた!
仕事ができた!

を積み重ねることができ、
それが自信になってきた。



不安を感じても大丈夫なんだ!



と。


自分で不安をコントロール
出来るようになってくるととても楽だ。



私は相手に気を遣いすぎて
体調が悪いことを言えなくて、
我慢してもっと体調が悪くなる
ということが多々あるので
そこが次の課題だ。


しっかり伝えて、
休みたい時は休みたいと
伝える練習をしていきたい。


彼には言えるのだけど、
友人だとどうしても言えない時がある。



ゆっくり、
課題を乗り越えたい。

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