ある日の日記〜ダンスをして生きたいという想い〜
2021.02.05
電車の座席の向かい側に高校生くらいの女の子が座っていた。
まだ一度も染めたことがないであろう黒くて艶のある髪。胸の下あたりまである長い黒髪は、私のブリーチで傷みきったパサパサの髪とは違って毛先までまっすぐで綺麗にまとまって美しい。
前髪は今流行りの感じで、おでこが透けて見えるくらい。目にかかるぐらいの長さでまっすぐ切り揃えられている前髪は、アイロンでくるんと一巻きされて眉の高さくらいになっている。
肌の色は白い。眩い白さ。
目は黒目が大きくてつぶらでまつ毛が長い。
めちゃくちゃかわいい、と思って私はケータイを見つめる彼女をこっそりチラチラと見ていた。
万人受けする、可愛らしい顔だ。
彼女はモデルか女優か歌手になれる。
と私は思った。
あの外見は羨ましい。
かわいい…
でも。
私は万人にウケたいわけじゃない。
めちゃくちゃヒットして、テレビで引っ張りダコ、そんな風にならなくて良いんだ。
私の個性を面白いと感じて興味関心を持ってくれる一部の人、少しのコアなファンがつけばいい。
そしてその人たちを楽しませて、喜ばせて、少しでもハッピーな気分で人生を送れるように、一瞬の幸せを与えるパフォーマンスをしたい。
それによって少しだけ私の手元にお金が入って、ギリギリ貧乏じゃない程度の生活ができたらいい。いや、お金にならなくたっていいんだ。
そんなことを思いながら
停車した駅で降りていった彼女の後ろ姿を見送った。
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「ダンスを仕事にしてる人」という意味でのダンサーになりたいって去年まで思ってて、だから東京で必死にアルバイトしながら、ダンススタジオに通って、イベントに出て…色々模索していた。
東京を離れて愛知県の実家(ど田舎)に住み始めて約1年になるけど、ここ最近躁鬱が酷くて自分のメンタルと向き合うだけで精一杯で、大好きなダンスすら手に付かない日もある。
仕事にしてしまったらどんなにダンスしたくない日でもダンスしなきゃいけない。人混みに出られないような、外出することすらできないようなボロボロの日でも仕事として踊るために出かけなきゃいけない。
私は、ダンスが大好きだから、ダンスが何よりの生きがいでダンスが私を変えてくれたから、ダンスをする時はいつも「楽しい」「幸せ」そんな感情と共にありたい。だから、仕事じゃなくてもいい。「ダンスが大好きなダンスをする人」という意味でダンサーでありたい、と今は思っている。
今年から通い始めたダンススタジオはバスと電車で2時間の距離だ。通うのも大変。(ど田舎にはダンススタジオなど存在しないのだ!)それでもダンススタジオに通って、大音量の音楽に合わせて踊ることやダンススタジオだけでの新たなコミュニティの輪に入れて人と出会える事は本当に幸せ。
1年間スタジオで踊らずに居て知り合いのいない山奥の町で辛かった分、これからはたくさん踊ってもっと自分を表現できるようになりたい。私を周りの人に見てほしい。ステージの上という非日常な世界で思いっきり踊る私を。
noteの創作活動を生業に出来たらなぁ…。記事を読んでいただいて何か心に響くものがありましたら、気が向いたらで良いのでサポートお願いします!