大学生活振り返り編6
こんにちは、とんです。
Advent Calendar 11日目の記事になります。
今日は2年生の終わりの春休みのことを振り返りたいと思います。
2018年1月〜3月
必修で取っていたいくつかの授業は全て出席するのがつらくなっていて、他学科の崩字を読んで読解する講義と手話の講義だけ単位が来ました。
手話取ってたの3年生の時だと思ってたんですが、調べたところ2年の冬学期だったみたいです。障害者福祉とか災害の被災者とか、自分より弱いとみなしてしまってる人を助けたい気持ちが強いんだろうなあと思います。実際には自分も弱者で助ける余裕なんてないのに勝手に見下してバカみたいですね。
1年生の時は1学期に30単位とか普通に取ってたのに、この時は4単位だけゲットして、とりあえず4つだけでも単位がきてよかったなあと安堵するくらいには弱っていました。
みんなが2年の後期で取っているはずの必修は全て落としたので3年の後期でめちゃくちゃ重くなる計算なんですが、まあ今よりは精神も安定してプログラミング技術も伸びてるだろうと半ば自分を慰めるために楽観視しつつ、無事3年生になるための要件は満たしていたので進級します。留年するようなことではなかったので、家族の前では「行きたい学科に進めた」「いろんな勉強ができて楽しい」「友達も増えた」と元気を装って、「やっぱり優秀な娘」という認識を得ていました。家族だけではなく地元の誰にも、大学が大変で単位を落としてしまったなんて言えませんでした。
そもそも地元には大学まで進んだ知り合いが一人もいなくて、「単位を落とす」ということがどういうことなのか、大変なことなんじゃないか、劣等生なんじゃないか的なレッテルを貼りそうだという不信感もありました。大変さを経験したことがないのに簡単に「だめ」とか「ちゃんとやれ」とか言ってくるような家族なんです。
そんななかで唯一信頼して話せるのが書研のメンバーでした。
上の代の先輩方は駒場祭が終わったらあまり来なくなってしまったんですが、自分たちの代はけっこうこの時期も書研に残っていました。
今までに比べて1年生の人数も多いし明るい人も他大の人も増えてて、雰囲気がガラッと変わっていて、書道をすることだけじゃなくてサークルの雰囲気自体が楽しいみたいな空気が出来上がってきてて、私も後輩がかわいくて大好きで通い続けていました。
進学した教養学部が駒場ということもあり、駒場の部室に行きやすいというのもありました。それまであまり友達とご飯とかいく機会が少なかったのですが、サークルを介してご飯にいく機会が増えました。
去年のクズとの失恋の辺りから相談してた同期の男の子とさらに仲良くなって、付き合ってはないタイプの男女の関係になり始めて、恋愛なんて今必要ないしこれくらいがちょうどいいなあと、自分の中で充実している日々を送れるようになります。ただの体の関係だけじゃなくて普通に友達として優しくしてくれる人だったので、うわべだけだったとしても私にとっては心を安定させてくれる相手でした。
クズからもらって捨てられてなかったいろんなものが、捨てられるようになりました。
この同期経由で仮面ライダーにハマり始めて、映画やら過去作やらを見始めました。この頃はひたすらビルドを追っていましたが、次第に電王とかWとかにも触っていきます。
2月末、学校のボランティアを経由して陸前高田に行きました。
深夜バスで岩手に着いたのが朝5時とかで、雪降っててめちゃくちゃ寒いし暗いし人いないしお店も開いてない中で、ホテルに行ったらちょうど朝ごはんを作り始める時間だったらしく入れていただけて、「東大からわざわざボランティアにきてくれたんだから」と↓のように優しくしていただきました。これだけで岩手大好きになっちゃいました。
夕方から中学生に勉強を教えるボランティアだったんですが、昼の時間に現地ガイドさんによる被災地の案内をしていただいて、マジで何にもない状況を見ました。ショックでした。津波が8往復したっていうお話を伺って、本当に怖かったし怖いしガイドさんやらホテルの方やら中学生の子たちが、生きていて本当によかったなと思いました。みんな優しくてすごく素敵な人たちでした。
こんな言い方をするとよくないかもしれないけど、東日本大震災がなかったら次に南海トラフ地震とかが起きて津波が来ると言われても、我々には津波の怖さが分からなくて、必死に逃げなかったんじゃないかなと思うんです。自分たちが生きてるときに津波っていう大きな災害を目の当たりにしたからこそ、その怖さが分かって次に活かせるし、映像に残せるからこそ後世の人にも津波の怖さが伝わると思うと、絶対に我々はこの津波の経験を無駄にしちゃいけないなあという気がします。
戦争も映像が残ってたらその怖さがより伝わって、絶対やらないという気持ちになれるだろうに。
3月の中旬にはサークルの書展があって、その担当だったのでいろいろと仕事をしてまたサークルの人と仲良くなれました。ほんとに書研があってよかったし書研しかコミュニティがないのかしら。
後半には書研の後輩の実家に泊まらせていただいて、熊本を旅行しました。
お家の方すごく親切にしてくださって、本当にありがたかった、ありがとうございました。
1年生が主催して駒場野公園でお花見をしていたらしいので、熊本のお土産をもって顔を出しました。自分の代に比べてほんとに仲が良くて微笑ましいことです。
バイトとかもしてたらしいんですがなんのバイトしてたか思い出せないくらいそのバイトが嫌だったみたいで、2年生の頃からすでにバイトに通えない片鱗が見え始めています。多分これもすぐ辞めたんでしょう。起きれないという理由でバイトを辞めてしまうことが多々ありました。なのに意欲だけはあるので応募はちゃんとして、学歴だけはあるので合格もちゃんとしてしまうんです。始めるとそのうち辞めたくなるんです。
千里眼が続いたのは、周りが優しかったことと時間に対してけっこうルーズだったというのが大きかったと思います。次の日のための仕込みをしていたので夜までに終われば良くて、だから朝早くとか決まった時間に来る必要がないというプレッシャーの少なさが心地良かったです。一人でやっていたというのもあって、人間関係とかめんどくささもなかったし、仕事だけはちゃんとできる!っていう人にはおすすめのバイトです。
この年度替わりで、精神科の担当の先生も替わりました。前の先生は苦手だったんですが、新しい先生は今も続いているすごく好きな先生で、このとき今の先生に替わってよかったし卒業しても通い続けたい気持ちです。
長期休みになると気が抜けて人生を楽しめる辺り、働いたり研究したりとかいうことが絶望的に向いてない気がします。また3年生になって授業が始まってしまうという事実を忘れつつ、楽しい春休みを過ごしました。ほんとに書研の先輩・同期・後輩に助けられまくりです。
つづき↓
写真があると充実してる風な人生に見えて不思議ですね。
明日は大学生活ランキング第6位を発表します。引き続きよろしくお願いします。