【詩】パンパカパーン
ピンクのピストルはいつだって
銃口から弾なんぞ出さずに
その引き金を引く度に
世界に「ニャー」とだけ鳴らす
真夜中のセンターライン
死ぬはずないからスピード増して
白線から落ちないように
落ちたら死ぬよ
右は天国、左は地獄
ファンファーレが鳴りやまない
オレの頭蓋骨
ファンファーレが鳴りやまない
貫通する弾
ファンファーレが鳴りやまない
死んだらフリーズ
お願いプリーズ
オレの頭蓋骨を砕いて
それを瓶に詰めて
たまに舐めて
そしたらあの娘
「手の骨、ちょうだい」
「なんで?」と聞き返してみたら
「ずっと手を繋いでられる」
ファンファーレが鳴りやまない
オレの左手
ファンファーレが鳴りやまない
右手もあげる
ファンファーレが鳴りやまない
明日には変わるだろうと
思ってたのは随分と昔の話
「変わったんでしょ?」
「終わったんだよ」
瓶の中をサラサラと
砂の骨がサラサラと
ひっくり返して砂時計
終わったらひっくり返す
そしてまた始まる
でも、たまに舐めて
ファンファーレが鳴りやまない
死ぬ、始まる
ファンファーレが鳴りやまない
終わる、生まれる
ファンファーレが鳴りやまない
パンパカパーン
バイバイピーポー
新しい幕が開けます
ファンファーレと共に
「幸せなんでしょ?」
「幸せなんだよ」
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