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オーディオの話(14)
エージングについて
オーディオ関係のコミュニティなどでしばしば議論されている、機器類の「エージング」について、諸兄は如何お考えでしょうか。そもそもエージングなど存在しないとして、その必要性を完全否定なさる向きもあります。その理由もいくつか掲げられていて、なるほどと感じる部分も大いにあります。しかしながら、私の体験では、やはりエージングの効果はあるし、必要だと思っています。
これまでで、とても顕著にそれを感じたのがアンプです。買って間もないころは、ボーカルの「シ」とか「チ」の声が突き刺さるような感じで耳障りでしようがなかったのが、何ヵ月か経つうちに徐々に消えていきましたからね。他の音も含めて随分まろやかになりました。これは耳の慣れとかそういうもんではなく、明らかに感知できる変化でしたよ。こういうのは、まさにエージング効果の一つといっていいのではないでしょうか。
スピーカーも然りです。買って最初に音出ししたときは、分離が悪くモコモコした音に聴こえて、えらく期待はずれでがっかりしたのですが、これも時間の経過とともに鮮明かつ艶やかな音色に変わってきました。メーカーサイト(YAMAHA)にも「エージングは必要です。内部配線材の音が変化するため、普段ご試聴いただくときの音量で、最低でも3時間(推奨は100時間程度)は行ってください」とあります。ヘッドホンはもっと顕著ですね。小さな機器だからか、割と短い時間でどんどん音が良くなっていくのが実感できます。
さらに私は、機器類のみならず、オーディオを聴く「部屋」にもエージング効果はあると思っています。以前、わが家を全面リフォームしまして、新しい部屋で初めて音楽を聴いたとき、スピーカーの音が室内を暴れまくる感じで、どうにも収まりが悪く落ち着かない印象でした。床や壁に防音工事を施し、音響板も貼りつけてもらったにもかかわらずです。しかしこれも、日数の経過とともに、どっしりと落ち着いた感じに変わってきたから驚きです。
この理由はですねー、例のごとく素人考えで恐縮ですが、壁や床、天井の素材を構成する成分、たとえば分子とか原子とかが、繰り返し音楽の振動を受けているうちに、だんだんこなれて、収まり所がよくなってくるからだと思うんですね。そうして部屋自体が音楽に慣れてきて、不自然で妙な振動や響きなどが落ち着いてくる。室内の調度品などについても同様です。むろん私自身の耳の慣れもあるには違いありませんが、それでも部屋のエージング効果はきっとあると信じています。
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オーディオ用語 ~ SN比
SN比とは、オーディオ機器の有効な信号成分(シグナル)とノイズ(雑音))の比率のことで、信号対雑音比ともいう。式で表すと以下とおり。
SN比 = 信号電力/雑音電力
単位はデシベル(dB)で、この値が大きいほど信号の品質や機器の性能がよい。アンプ等の電子回路には、必ず一定量のノイズが存在するため、メーカーは回路設計の工夫や良質の部品の組み合わせ、配線への配慮等によってノイズの低減をはかっている。なお、スピーカー単体が自らノイズを発生することはない。