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AIが神になる?

 あらゆる分野のビッグデータを取り込んだAI(人工知能)は、膨大な仮説を次々に生み出し、検証し、相互に関連付けていく。そうなると、当初プログラムした人間の想定や知識をどんどん超えていき、自ら「より優れたAI」を作り出すという「加速度発展」が無限に続き、私たちにはまったく想像もできない世界が到来する・・・。これがテクノロジカル・シンギュラリティーと呼ばれる仮説ですね。

 私たちが従来、AIやロボットに感じてきた強みといえば、第1に「スピード」、そして第2に「24時間休みなく働き続ける」ことでした。しかし、ここにきて第3のポイントが現れます。それは「先入観」「偏見」「身びいき」「同情」「執着」「迷い」「嫉妬」「自己顕示欲」といった、人間的な「弱点」から自由、無縁であること。そうなると、AIは、マニュアル通りに働くルーティン的な仕事より、むしろ、高度な知識と的確で冷静な判断力が求められる仕事にこそ強みを発揮するようになる、って。

 たとえば、医師や弁護士のような専門職や、企業の管理職や経営者、さらには政治家や経済政策の立案者なども、今後大幅にAIに取って代わられる可能性があるそうです。そしてさらには、科学技術の彼方にある、人間の最後の砦であるはずの哲学や宗教の世界にまで入り込んでくるかもしれない、って。うはー、まさに神様の到来ですよ。そのときの人間って、いったい何をして生きているんでしょうね。その時の世界の姿を見て見たいけど、残念ながら命が続かない。
 


悪質メールへの反撃


 PCやサーバに対して行われるサイバー攻撃。まことにあくどい犯罪というより他ありません。そんでもって企業を対象とした「サイバー保険」の売れ行きがずいぶん好調だとか。何といいますか、サイバー攻撃を仕掛ける悪者も悪者ですが、そうした悪者の存在を前提に保険会社の商売が繁盛するというのも、ニーズがあるとはいえ、何だか釈然としないところではあります。

 それから、個人に送られてくる悪質メール。幸い私はgoogleメールを使っているので、そういう怪しいメールはすべてシャットアウトしてくれますが、いつだったか、会社の同僚がうまく騙されて、ずいぶん困っていたことがあります。そんでもって先日、会社に出入りしているPC関係のベンダーさんに尋ねてみました。「悪質メールを送りつけてきた相手に自動返信して、相手のPCを爆発させるとか使用不能にさせるとかの仕組みはできないのか?」って。

 ベンダーさんによれば、そういう仕組みは作ろうと思えば作れるけれども、相手は巧妙を極めていて、いろいろなところを経由してやってきたりするものだから、最初の出所がバレないようにしている。こちらから反撃を仕掛けた場合、全く関係のない人や会社のPCをぶち壊してしまう可能性がある、って。うーん、そういうことなんですか。でも相手がいくら巧妙とはいえ、たとえばマイクロソフトとかgoogleとかには、もっと巧妙で頭のいい人はいくらでもいるはずです。超優秀な彼らが本気になってやれば決して負けるはずはないと思うんですけど、そういうわけにはいかないんでしょうかね。どなたかコテンパンにやっつけてくれないかしらん。
 

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