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-前編- V&Aミュージアム『Theater & Performance』🎭エリアに行ってきました

ロンドンにある美術館のうちの一つ、Victoria and Albert Museum(V&A)。ファッションや工芸、デザインなどを集めた国立美術館です。

今回の目当てが『Theater & Performance』エリア。
舞台好きな方は絶対に訪れてほしいエリアです!

展示内容について

400年間にもわたる劇場関連の展示物が集められたこのエリア。
全部で6つのエリア(+展示ゾーン)があり、1周ぐるっと回れるように構成されています。

最初は、シェイクスピアの戯曲集『ファースト・フォリオ(First Folio)』から始まります。V&Aが保有している演劇関係のコレクションの中で、最も古いものの1つだそうです。

公演のキュレーション(Curating Performance)

劇場関連の展示は元々、コヴェント・ガーデンにあるV&Aの別館『Theatre Museum』(1974年開館、2007年閉館)で始まりました。イギリスの劇作家・ガブリエル・エントヴェン(Gabrielle Enthoven)の8万個ものコレクションが寄付されたことをきっかけに、追加を重ねながらコレクションを増やしています。

展示のポスター。"コヴェントガーデン"とありますね。
展示のポスター。『オズの魔法使い』ドロシーの青に、赤を組み合わせるのがなんともイギリスチックでおしゃれなデザインだな、と思います。


公演の制作(Creating Performance)

全ての公演はアイデアから始まり、それを形にするためには多様なクリエイティビティが必要です。
台本や歌詞を書いて、作曲をして、資金調達をして、キャスティングをしてそのあとにリハーサルが始まり、観客に披露する前に、完璧な状態である必要があります。

(掲示文 意訳)


脚本家になってみようコーナー

1.話の大筋を書きましょう / 2.どこでそれは行われた?キャラクターはだれ? / 3.初めから終わりまで、何が起こった?3ステップで簡単なように見えて、なかなか高度です…笑

サドラーズ・ウェルズ・バレエ(現・英国ロイヤル・バレエ)のリハーサル風景や舞台セットのデザイン。作品はフレデリック・アシュトンの『シンフォニック・ヴァリエーション』です。

リハーサルコーナー!

写真にはうまく写っていませんが、鏡にステッキや帽子が描かれているのでフレッド・アステアになりきれたりします。

公演の販売(Selling Performance)

公演には観客が必要です。マーケティングは、人々の関心を惹くために必要不可欠で、マーケティングチームはパフォーマンスの楽しさとストーリーを伝えなければいけません。
ポスター、PR用グッズ、SNSはどれも強力なマーケティングツールで、有名人のアピールも役立ちます。
公演の制作には、多額の費用がかかります。チケットの販売は、この費用を回収する手段の1つです。一方、公演グッズも大切なお土産になり、過去のパフォーマンスの記憶を思い起こさせるものです。

(掲示文 意訳)

しっかりとお金のこと・その回収方法が書かれていて「さすが商業として劇場文化が成り立っている国だな。」と感じました。

公演のポスターをデザインしてみようコーナー
ハリーポッターやスターウォーズの名前が

新旧のポスターもずらりと並んでいます。

古い文字だけ(活版印刷?)のものに比べて、最近のハミルトンはデジタルグラフィックで、ポスターの変遷も感じます。

まとめ

ここまででまだエリアの半分です!
じっくり見ていたら、体力が持ちません…。
(私はすでに2回行き、やっと細部までじっくり見れるようになりました笑)

後半は衣装や舞台セットについての展示の紹介をする予定ですので、お読みいただけたら嬉しいです。