【その後…】一事務担当がDX推進にチャレンジしてみた(エピソード2)
こんばんは。
出戻りガツオです🐟
2022年のスタートにDX推進に関する所信表明を行いました。
今期の活動について、その後をnoteに記録させてください。
ありのままに、ぼかすところはぼかして、
ありのままに書きます。
2022年のスタート
2022年にスタートした
「社内DX - 定型業務の重点的な効率化 -」
私の立場は2022年3月から業務改善活動推進リーダーという立場をいただき、バックオフィスの各部門の課題をお聞きし、どう改善するか、代替案を提示するか、そういった役割に変わりました。
もともと私は「人事・労務、給与計算担当」
このような「社内DX」というコトバは解釈の余地が、たくさんあり、人によって期待度・逆に見れば不安を煽る要素もあります。
しかしながら「経営」の観点で見れば、想像しやすい期待は「人件費の削減」です。
会社の屋台骨に費用が掛かりすぎるということは、誰から見ても望ましいことではありません。
バックオフィスの存在は、「営業」や「開発」といった所謂プロフィットセンターから見れば、「お荷物」のような悲しい表現もできるでしょう。
コストセンターとみられている部門で、「社内DX!」という大きなタイトルで始まった取り組みは、費用対効果が誰にも想像できず、また説明ができず、「DX」というバズワードが煙たがられ「カイゼンチーム」、カイゼンというと、既存社員の見え方が悪いから、という理由で「自動化メンバー」と、どんどん内容がしょぼくれていってしまいました。
私は「自動化チームのリーダー」兼「給与計算担当」の二足の草鞋を履きながら仕事をすることになります。
給与計算は個人の取り組みで正直0.2人月もかからないので、正直問題にしていませんでしたが、
会社としてDXしよう!リスキリングしよう!
文化を変えよう!
こうした立場からは大きく外れていったと思っています。
自分のビジョンとはかけ離れたスタートでした。
ビジョンを伝えて、自分の理念をチームに浸透させて動く、こうしたスタートダッシュを切る根回しができなかったことは私の最初の反省点です。
小さく始める
とはいえ、「実行部隊」として活動できる、これは大きいことです。立場をもって他部門に接することができます。
経理
総務
営業事務
人事
バックオフィスの主要な部門の業務を横ぐしで知ることができる立場になれました。
カイゼンの種は部門から出してもらうことに。
経理部門では「データ集計」や「煩雑な資料作成」、総務部門では「RPAでやっていたことが、コントロールするツールが変わり使えなくなった」といった課題が多く起案されることになります。
課題あるある:RPAが使えなくなった🤖
個人的に好まない課題として目立った内容は「RPAで対応できなくなったので業務が回らない」というケースです。
有志が作った、アレルギーのない社員が作ったもの。
私の持論ですがRPAは銀の弾丸では決してありません。使用期限があります。
現行の運用を再現するものであり、データやルールの変動に合わせてRPAのメンテナンスをすることはユーザーの役目です。
誰でもできる自動化:RPA
難しいものですね。勇者は現れず、しゃべれない🤖は悪者扱いされます。
Excel VBAもそうですね。
強い言葉で書くとユーザーがハンドリングすることが前提なんです。
結局放置されたロボ🤖。より速い解決ができるVBAやPython。
その内容に代替しました。理由は速いことと、GitHub + Markdown、社内の技術者に情報共有ができる強味からです。
私もよく腐るのですが、今この時間だけ棚上げすると、あなたの会社にも現状をなんとかしたいITツヨツヨはもしかしたらいるかもしれません。
わたしの場合は呼応し、「リポジトリに情報残してくれればカバーできるかも」という方がいたので積極的に活用しました。
結果はわかりませんが、もし自分に何かあったときにバトンをつなげるきっかけになればと願ってます。
実際のカイゼン:できるところではゴリゴリにQuery
経理チームの方とのカイゼン・ジャーニーは素敵な旅でした。
カイゼンの主体は『Power Query』。モダンエクセルの中心です。
ピボットテーブルや関数に慣れているチームメンバーの知見も相まって、
×全く知らないもの
ではなく
〇Excelの延長線上
であることに意識を落とせたユースケースと自分で評価しています。
中には「これってどういう挙動ですか?」「もっと便利な関数とかやり方とかってあります?」という建設的なディスカッションもあり、経理チームとのカイゼン・ジャーニーは一定の効果を得ることができたのです!!
本当に嬉しく、経理チームとのアジャイルチームが仮想的に作れた!と胸を張って言えます!!しかし…
ガンジガラメの課題
一方で営業事務部門の課題はとても大きい状態でした。
営業 & 営業事務の関係性を中心に、ITスキル0でもできる運用、絶対に間違えない確認体制、漏れのない情報連携
聞こえはいいものの、人員増の原因が渦巻いており、業務フローもメチャクチャ。昨年の取り組みは断片的で課題の本質は根深かったのです。
何のための仕事?
私たちが仕事を進めるうえで最も大切なことは「Goal」だと思ってます。
何のためにやっているか、その最先端のルートはなにか、どこがネックか、ここを深堀りし、クリティカルパスを探す
クリティカルパスが作業者が、もしくは関係者が即座に最適解を出すことは当然困難です。だからこそトライアンドエラーを繰り返し、カイゼンする、いいものにする、
標準化するのではなく、やり方を変化させていくことが私は好きです。
しかし私が出会った現場の志向は「標準化」でした。基本どこでもそうだと思います。「標準化」であれば「標準」を高める。しかしこれが何よりも難しいのです。
一律えいやで進むスキルアップ、標準の底上げはまずできません。どうしたらできるんだろう。永遠に悩みます。
社会は変わる、法律もドカドカ変えられる、情勢も変わる中で運用はどうするか、適応できないのです。
私が必要に感じたものは何よりも「権利」でした。率いて「標準の底上げ」を徹底する。
しかしながら「当事者たちの成長や人間関係・腹落ちが何よりも大切」と判断され、強力なツールを私が作り、カイゼンすることに期待が寄せられてしまいました。
私の成果、やったこと
ここで具体的に私がやったことを振り返ってみます。
6か月というプロジェクトで何をしたか
経理チームへのPower Query導入 + SUMIFS関数をはじめとした布教活動
総務チームのRPAの仕組みをPythonにリプレース
営業事務チームにゴリゴリのPythonツールをひたすら導入
ほとんどツールづくりでした。実態として「残業が減った」という実績もあったようですが、読者の方も感じられているように、本質ではありません。
PythonツールもseleniumやWindows Application Driverを使った単純な作業の自動化です。高尚なツールでは決してありません。
属人化を課題とする現状に対し、Pythonツールを導入する、罪深さも感じます。READMEやWikiの作成は徹底しましたが、このポジションの将来性も含めて、時限爆弾のようにも感じます。
良かったこと:特命案件
一方でいい機会・学びもありました。
Power Platformを中心とした製品開発です!
内容は明かせませんが製品企画会議で、全社コンペで登壇。
直でお声がけいただいたり、「詳しい話を!」ということもあったので、事務方から事業に貢献できたいい機会をいただきました。
給与計算担当でも、楽しいを突き詰めれば、こんな仕事ができる可能性があることをお伝えしたいと思います。
今期の総評
社内DX、私が夢見たカイゼン・ジャーニーは、理想とは程遠く、消化不良です。市谷 聡啓氏に感動し、越境を実践したいと感じましたができませんでした。
自分の中でこの記事を書くことに抵抗がありましたが、反省点はイニシアティブを握れていなかったことです。私はSEではなく、PM。それが自分の理想であったはずで、徹底しきれていませんでした。
誰かに期待するのではなく、役者をコントロールする
技術が少しわかる、これだけでは足りない。大切なのは役者を理解し、そして共に歩む、待つのではなく、リーダーシップをとることです。
人間関係や対人折衝ということから自然に逃げてしまった自分に素直に今は反省しています。
まあ見方を変えましょう、たぶんのびしろあるんだな!俺!
これから!
2022年もまだ時間があります!もっと会社で動ける。もう一度奮起しようと思います。同時に違う視点も持ちたいです。
市民開発者の創出に貢献したい!
Excel VBAからスタートした私のITスキルはGoogle Apps Script → RPA(Win Automation , Power Automate for desktop) → Python → Powershell VBS type script…etc → Power Platform!!
ずっと助けられ、そして興奮は続きます。そして仲間ができていることに感動もしています。
変わりたい、頑張りたいと思っている人のX(トランスフォーメーション)を支援したい
これも私の欲求になりました。そのために狙っている山もありますよ・・・フフフフフ・・・
仕切り直しだ!やればできる!
ティモンディの高岸宏行さんがプロ野球選手になられましたね。
感動的です。そして私も「やればできる」ぜんっぜんやれると思ってます。
そしてやりたいことで活躍したい、それが私の信念です。
会社員としては責務を全うし、同時に社会貢献に力を注ぎたいと思います。ターゲットは「社会のDX」です!!
変わりたい!やってみたい!そんな人が一歩踏み出せたら私にとって最高です!そして手を差し伸べてくださる方、Twitterで仲良くしてくださる方にも力をいただいていることから還元したいと思います!!
どうなるかはわかりませんが、今後の方針は決まりました!
LT登壇も増えるので家族に迷惑をかけつつ、忙しくなりそうです。
まだまだ出戻りガツオのジャーニーは終わってません、これからですよ🐟
やればできる!
これからも奮闘しますので乞うご期待 - この言葉を今後の自分にも捧ぐ
今回もお読みいただきありがとうございました!
ちょっと辛気臭かったらごめんなさい!
自分で言うのもなんですがユニークなキャラなのでTwitter Follow Meです!それでは今後の私の活躍に乞うご期待!バイバーイ!!🐟🐟
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