【3】奇岩館の殺人(高野結史)を読んでみた
どうも、ぼにかつです。
今回は高野結史さんの奇岩館の殺人を読んでみました。
クローズドサークルものをさがしていたときに見つけたこの一冊。
館×殺人…これは絶対にそうだろうと思い手に取りました。
読んでみた感想を書き連ねます。
あらすじ
元同僚の徳永の失踪の謎を探るべく、とあるバイトに応募した佐藤。彼が連れてこられたのは奇岩館という館だった。バイト期間中は目立った活動を取るなと言われ息を潜めながら過ごすものの、古典的なミステリーを模倣した連続殺人が起きてしまう。佐藤は無事に生きて帰れるのか。
トリックはさほど強くない
この作品はトリックを楽しむというよりかは、ストーリーを楽しむものなのかなと感じました。
古典的なミステリーを真似たシナリオだったり、推理ゲームを裏で操る組織の存在などなど、クローズドサークルものではありつつも、どこかシリアスな空気感になりきれないところがありました。
だからこそあまり身構えずに気軽に読めるという点はいいですね。
ちょっとしたどんでん返し
結末に近づくにつれてなんとなくオチが読めてしまったところは正直ありました。
ただ、当初の佐藤の目的からかなり変わった最後になったので、これはどんでん返しと言えるでしょう。
後半に近づくにつれて変わりゆく佐藤が少し興味深かったです。
これから佐藤どのような人生を歩んでいくのか気になりました。
さいごに
クローズドサークルものではあるものの、読む前と読んだあとで印象がかなり変わった作品でした。
ゴリゴリのクローズドサークルものを探している方にはあまり向かないかもしれません。
裏でゲームを操る者の思惑と佐藤の思惑がテンポ良く描かれているので、ライトな感覚で読むにはオススメの一冊です。
興味のある方は読んでみてください。最後までお読みいただきありがとうございました。