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*Daily Design* サイトトレース(株式会社良品計画)

「これがいい」ではなく「これでいい」を目指す想いがつまった、素朴なサイトだった。

Adobe XDでのサイトトレース、初回は無印良品でおなじみの株式会社良品計画のコーポレートサイト、トップページ。

最近よく見るポップな動きの多いサイトとは一線を画すこちらのサイト。一見地味だなぁなんて思いつつ、トレースを進めた。こだわりを感じられたのは、文字のフォント・サイズ・余白。ユーザーの見やすさを第一に考えたサイトだってことはすぐにわかった。

会社への想いや無印良品の商品のこだわりは、書ききれないほどあるはずなのに、トップページはいたってシンプル。リンクに見えにくいボタンは、hover時にロゴに使われているえんじ色になる仕様。おしゃれだなぁ。

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今や、この配色を見るだけで無印良品を思い出す。そこにはどんなドラマがあったのか、気になって調べてみた。

無印良品の起こりは、1980年。みながバブルに浮足立ち、デザインの世界は派手で刺激的なものがあふれていたそう。西友グループのプライベートブランドとして発足するのだが、アートディレクターの田中光一さん中心のチームにより「モノクローム」という世の中に逆行する構想を立て、メッセージを送り続けたという。

私たちが無意識レベルで認識しているこの配色には、人知れぬ苦労もあった。

40品目から始まった無印良品は、何千という商品を取り扱うことになったが、アルミや樹脂系の素材の商品を発売し始めた86年ごろから、クラフトのベージュ・えんじ・グレーの3色はきちんと数値化されていてぶれることがないようにしているとのこと。

圧倒的な企業努力があって、わたしたちの普通は、普通でありつづけているんだ。

サイトトレースを通じでいろいろな考え方にも出会えることがわかった。フォントの奥深さにもすこし触れられたし、引き続きゆったり続けていこうと思う。

【参考】無印良品|くらしの中心 no.18 色のまんま 

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