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場の雰囲気を自分のものにするキラーワード

 どんな場面でも、自然と場の雰囲気を自分のものにできる人は、少しの言葉で空気を操る技術を持っています。
 実は、そのような人たちが使っているのは、会話をリードするための「キラーワード」。
 自分の会話の流れにしながら、場を盛り上げるためのキラーワードとその使い方、さらに注意点についてご紹介します。



自分の会話の流れにするキラーワード3選

まずは、どんな状況でも使いやすいキラーワードを3つご紹介します。

1. 「例えば…」

 会話の中で、何かを説明したり、自分の意見を補足したりするときに使えるのが「例えば…」という言葉です。この言葉は具体例を加えることで、相手の理解を助ける効果があります。
 
 たとえば、「このプロジェクトはかなり大変だった」と言ったあとに、「例えば、何度もミーティングを繰り返して調整したんだよ」と続けると、相手にプロジェクトの具体的な大変さが伝わりやすくなります。

2. 「とはいえ」

一方的な主張を避け、バランスの取れた会話を作るために便利な言葉が「とはいえ」です。自分の意見を述べた後に、この言葉を使って少し異なる視点や配慮を加えることで、会話が豊かになります。
 
 たとえば、「確かにあの方法もいいよね、とはいえ、コストも考慮しないと」といった使い方をすることで、ただの意見交換にとどまらない、深みのある会話ができます。

3. 「もし○○だったらどう?」

 相手を会話に引き込むために、想像を膨らませるキラーワードが「もし○○だったらどう?」です。この言葉を使うと、相手に具体的なイメージが湧き、会話が一気に広がりやすくなります。
 
 たとえば、「もし今タイムマシンがあったらどの時代に行きたい?」といった具合に話を振ると、相手も話しやすく、場の空気が柔らかくなります。


キラーワードの具体的な使い方

 キラーワードを知っていても、効果的に使うためにはタイミングとシチュエーションが重要です。どのような場面で使えばよいか、いくつか具体例を見てみましょう。

シチュエーション 1: プレゼンや説明時に「例えば…」

 たとえばビジネスシーンでアイデアをプレゼンするとき、「例えば…」を使って具体例を挙げると、聴衆にとってイメージが湧きやすく、話の内容がすんなりと頭に入ってきます。
 
 たとえば、「この新しいデザインは消費者にとって魅力的です。例えば、カラーバリエーションが増えることで選ぶ楽しさも広がります」といった具体例を加えることで、話の説得力が増します。

シチュエーション 2: 会議や議論で「とはいえ」

 会議や意見交換の場では、賛成意見を述べたあとに「とはいえ」を加えて、異なる視点を示すことでバランスの良い話し方ができます。

 たとえば、「この提案は良いと思います、とはいえ、予算的に厳しい面もありますよね」といった具合に使うと、賛成だけではない慎重な姿勢を示すことができ、場の雰囲気が和らぐこともあります。

シチュエーション 3: 和やかな場で「もし○○だったらどう?」

 友人や同僚とのカジュアルな会話で「もし○○だったらどう?」といったキラーワードを使うと、会話が盛り上がりやすくなります。
 たとえば、「もし1日だけどこでも行けるとしたら、どこ行きたい?」と聞くことで、相手も答えやすく、自然と盛り上がる雰囲気を作り出せます。

 このように、状況に応じてうまくキラーワードを取り入れることで、会話の流れがスムーズになり、自然と自分のペースに持っていけます。

使用するときの注意点

 キラーワードは非常に便利ですが、使い方には注意が必要です。頻繁に使いすぎると「計算高く見られてしまう」可能性があり、自然な会話の流れが損なわれることもあります。そこで、以下のポイントに気をつけてみてください。

ポイント 1: タイミングを見極める

 キラーワードは便利ですが、いつでもどこでも使えばいいわけではありません。
 たとえば真剣な議論の最中に「もし○○だったらどう?」とカジュアルなキラーワードを入れてしまうと、かえって場の空気を壊してしまうことがあります。キラーワードを使う場面や、相手のテンションを見極めることが大切です。

ポイント 2: 一度にたくさん使わない

 キラーワードを使いすぎると、相手に「話をリードしようとしている」と感じさせてしまうこともあります。あくまで自然に、必要に応じて1〜2回程度に留めるように意識しましょう。

 たとえば、「例えば」「とはいえ」「もし○○だったらどう?」を一度の会話で全て使うのではなく、状況に応じていくつかを使い分けるのが良いでしょう。

ポイント 3: 相手の反応を観察する

 キラーワードを使ったときの相手の反応も大切です。もしも相手があまり反応を示さなかった場合や、不快そうな顔をしている場合には、それ以上キラーワードを使わないようにするのが無難です。
 
 また、相手の話に真剣に耳を傾けるときには、キラーワードを控え、しっかりと相手に寄り添う姿勢を見せることも必要です。

結論

 キラーワードを効果的に使うことで、会話の流れを自然に自分のものにし、場の雰囲気を和ませることができます。ただし、使用する際にはタイミングや頻度に気をつけ、相手の反応をよく観察することが大切です。

 キラーワードは、ほんの少しの工夫で会話を豊かにし、相手との距離を縮める力を持っています。適切に使いこなして、場の雰囲気を自分のものにしてみましょう。

 上手にキラーワードを使って戦略的にコミュニケーションをとってみるのも面白いかもしれません!
あくまで”上手に”です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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