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写真も何もないけど心に刻まれた思い出の「食」チャレンジ

写真も何もないけど心に刻まれた思い出の「食」チャレンジ②

「すしこ」

この料理についてはかなり捕捉が必要
まず
「すしこ」で検索し
最初に出てくる
「あおもり産品情報サイト」によると
以下の内容がすしことなる

米どころ津軽地方の西北地域を中心に伝わる、全国的にも珍しい「ごはんの漬物」です。蒸したもち米に、浅漬けした赤紫蘇、きゅうりやキャベツを入れ、乳酸発酵させて作られます。赤紫蘇の色が鮮やかで、さっぱりとした味わいです。
昔は、一斗樽に漬け込み、体力の必要な稲刈りや農作業の時期に毎日食べられ、体力回復に努めたと言われています。

とある。
ご飯の漬物です。
ポイントは乳酸発酵しているので
いわゆるお寿司のような
酢による「酸」ではなく
乳酸発酵による「酸」であること。
コメは、形は保っているものの
軽くとろけていて
その香りは
酒粕のような
漬物のような、、、、
なんとも言葉では表現が難しい。

そんな
「すしこ」が
私の心に刻まれた思い出の今日の一品です。

青森県の津軽地方では
スーパーでも売っています
私がこの「すしこ」と
最初に出逢ったのは
青森の親戚から送られてきた
手作りの「すしこ」です

私が子供のころから定期的に送られてきたこの
「すしこ」を喜んで食べている両親を
理解できずにいつも
眺めていたのを思えている

漬物にご飯?
香りも独特で
見た目のなんだかよくわからない

ちなみに
我が家に届くすしこは
赤紫蘇は使ってなかったので
色彩は白ベースでした
中身は確か、、、
もち米
キャベツ
人参
姫竹(根曲がり竹)
それにお魚(しゃけorコノシロみたいなの)
でした
どうでしょうか?
イメージできませんよね?

無理やり
言葉で説明するなら
ママカリ漬けにやわらか~~いもち米と酒粕を混ぜた感じ、、、でしょうか?

子供のころは
ほんとに
匂いも苦手で
両親が食べてるのを見るのもいやなくらいでした。

高校を卒業して東京で、揉まれながら
次第にお酒もたしなむようになったころ
なんの理由か覚えてませんが
実家に帰った時に
食卓にあった
「すしこ」

実家を出ていろいろな味に出逢ったからなのか?
お酒を覚えたからなのか?
体質が変わったのか?
大人になる通過儀礼とおもったのか?
そのすべてか…?
「すしこ」を食べてみたいと
人生で初めて目の前の「すしこ」に
箸が伸びました

後悔しました、、、

「あぁ、、、なんで今までこんな素敵な料理を食べてこなかったんだろう?と」
おいしい!
これは、おいしいね!と
興奮して食べましたね。

津軽では
スーパーでも売っていると書きましたが
我が家に届くすしこは
いつも
母の実家から送られてきた「すしこ」でした
母の本家
木造のおじさんのお嫁さんが作ってくれる
「すしこ」が
いつも送られてきてました。
両親いわく
「木造りのおばさんのすしこが一番うまい!」
のだそうです
私は
その「すしこ」しか見たことも
食べたこともなかったので
比べることはしなかったですが
うまかった!
酒のあてに最高なんです

私もぐんぐん歳を取りますから
木造のおばさんもやっぱり歳を取ります
おばさんが亡くなって以来
あの感動は味わってません

料理の
特に
発酵って料理の
奥深さ、、、
というより
「神秘性」

文字みたいなレシピは当然
直接習ってた人でも
再現できないですね
その人の感覚
その人の手
その土地・風土
建物の歴史と風
全てがあの味を作っていたんだなと

それから
いろいろなすしこを食べても
出逢えない。

おばさんに出逢えない

小学生のころ
夏休み中お世話になってた
おばさんだから
沢山
想い出はある
子供のころは食べれなかったけど
すしこの味もしっかり覚えてる

もし
これからの人生で
あのおばさんの味に少しでも近い
「すしこ」に出逢えたなら
そのひとに
「長生きしてください」と
伝えたい。

あぁ~しまった、、、
これ最後に紹介するべきだった。
たぶん一番思い入れある「食」だわ(笑)
まあ、いいかw

これが
いまも強烈に心に刻まれた「食」です

・人生で強く記憶に残っている食を七日間一食毎日紹介する
・写真もないが記憶を頼りになるべく詳しく紹介してみる
・食に対しての啓蒙活動にしようって下心は出さないよう努める②


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