co+shegoto2021 講座2 「伝わるプロモーションを考える」
1.実施概要
【峡中・峡北・峡南地域】2021年10月21日(木)
【富士東部・峡東地域】10月28日(木)
10:00~12:30
オンラインにて実施
2. 講座の流れ
(1)オープニング
今回のco+shegotoのテーマは、「伝わるプロモーションを考える」。前回のライフラインチャート&ビジネスシートで洗い出した内容を「伝える」ことに重きを置いた講座になります。
参加者の皆さんからも質問の多いプロモーションや、自身のペルソナについて、ワークを交えながらじっくり考える時間に。
グループワークでは、支援機関やco+shegotoの卒業生でもあるコミュニティマネージャーが聞き手になり、「伝える」ためのプロモーションについてさまざまな意見交換を行いました。
(2)チェックイン
まずはそれぞれのチームの中で、自己紹介とチェックインを進めます。
「お名前」「最近買った高かったもの」「その背景」についてグループで話しました。
1回目、2回目どちらの講座でも盛り上がったこの話題。
「一番高かったものは車!だけど、車が無かったら生活できないから必要な出費!」や、「〇〇の料金は無駄!私にとっては高かった」など、「高い」と感じる基準は人それぞれのようです。
(3)講座の説明
それぞれの講座では、参加者の皆さんが考えているビジネスを「伝える」ための効果的なプロモーション方法について考えます。NPO法人bondplaceの野口雅美さんがファシリテーションを行い、参加者全員で「いつ・どこで・何を伝えるか」ということを目的に講座が勧められます。そのために重要になってくるのは、自身のサービスを届けたいペルソナです。
このペルソナを具体的に策定することによって、プロモーションの方法やアプローチ方法が見えてきます。
アイデア出しのブレインストーミングや、個人ワーク、個人ワークのシェアを通して、自身のビジネス(またはやりたいこと)のプロモーションの仕方を考えました。
(4)グループワーク②じゃがいも/たまねぎマーケティング
そして、いよいよ実践です。ワークのテーマは「マーケティング」。1回目の講座ではじゃがいもを売るためのマーケティング戦略。2回目の講座ではたまねぎのマーケティングについてグループワークを行いました。
①なんの変哲もないじゃがいも/たまねぎを売るにはどうしたらいいか?
②開発ではなく、完成された商品をどう売るのか?
上記の点を意識してブレインストーミング。
それぞれの回で、実にさまざまなアイデアが飛び交っていました。
「じゃがいもの成分を調べて、化粧品会社を作って大成功!会社を売却して億万長者に!」
「なかなか芽が出ない人が行くじゃがいも神社を作ったらどう?」
「じゃがいもの皮むきができるトレーニングマシンがあるジムを作って、運動しながら料理の下ごしらえが出来るのは?」
「たまねぎカードをつけて、子ども達の間でカードバトルを流行らせる!」
「たまねぎと全国の料理のコラボ企画を展開する」
「たまねぎのイメージキャラを作り込む!豪華声優のボイス付きで!」
…
などなど、それぞれのグループで大いに盛り上がっていました。
(5)戦略の洗い出し
次は実践です。
実際に自身の事業と宣伝方法を、ペルソナに向けて書き出していきます。
最初は個人ワークで、自身のプロモーションの洗い出しを行いました。
①発信(どうやってアクセスしてもらうか?)
②交流(どうやって連絡を取り合うか?)
③販売(どうやってお客さんの元に届けるか?)
これらを書き出した後、実際のプロモーションはどうなのか、自身の現在の方法は合っているのかなどをグループでも話し合いました。
「SNSよりはリアルな名刺やチラシの方が届きやすい?」
「これはまず、発信から見直さないと…」
など、現状と実際に効果的なプロモーションとのギャップに驚いている参加者の声も。
(6)チラシの作成(※2回目のみ)
戦略の洗い出しを行った後は、実際に効果的なチラシのラフ案を各自で作成する時間になりました。
ペルソナの顔を思い浮かべながら、それぞれ効果的なチラシや宣伝を作成し、グループでシェア。
「もっと〇〇を強調した方がいいんじゃない?」
「大まかな価格帯が分かるとより効果的かも!」
作成したチラシを元に、参加者同士でアイデア出しを行い、大いに盛り上がりました。
プロモーションで重要なのが「ただの物売りにならず、必要なとき思い出して貰える存在になる」こと。
そのためには、ペルソナを具体的に思い描き、ペルソナに沿った方法でプロモーションを行うことが重要になってきます。
(7)チェックアウト
最後に、それぞれのグループでチェックアウトを行いました。
「チラシの作り方が分かった!」
「自分一人だと気づかない視点からのアドバイスが貰えた!」
「アウトプットすることで自分のプロモーションの弱点が見えた」
など、さまざまな気づきが挙がりました。
恒例の「今日の講座後48時間以内に何をやるか?」についての宣言も。
グループの人とFBで繋がる。街の広告をチェックする。SNSの更新…など、今回もさまざまな宣言がありました。
3.参加者の様子
「自身の事業を、求めている人に届ける」という基本的なことでしたが、意外と苦手としているという声も。
SNSがいいのか、広告がいいのか、むしろスーパーの掲示板に張り紙を出すのがいいのか…自身のプロモーション方法について、参加者の皆さんにとって改めて見直す機会になったようです。
2回の講座とも、グループワークが白熱!特にワークでは、さまざまなアイデアが飛び出し、「時間が足りな~い」という声も。
講座の後は、チャットで連絡先の交換が盛んに行われるなど、横の繋がりも多く生まれました。
4.参加を通しての気づき
プロモーションは、ただ商品の紹介をするだけでなく、「欲しい」と思っている人に、どうやったら届けられるのか、が重要なポイントです。これは商品販売や店舗経営だけでなく、コミュニティづくりや、居場所作りなどにも共通します。
ペルソナの策定や効果的な広告作りなど、自分一人では行き詰ってしまうアイデア出しですが、「第三者の目線も必要」という声も多く挙がったのが印象的でした。
第3回は、「価値をお金に変えるには?起業に必要なお金のこと」についての講座です。
作成者:三森望(峡東地域CM)