co+shegoto2021 講座3「価値をお金に変えるには?起業に必要なお金のこと」
1.実施概要
【峡中・峡北・峡南地域】2021年11月4日(木)10:00~12:30
【富士東部・峡東地域】2021年11月11日(木)10:00~12:30
オンラインにて実施
2. 講座の流れ
(1)オープニング
今回のco+shegotoのテーマは、苦手な人も多い(?)「価値をお金に変えるには?起業に必要なお金のこと」。自身の事業について考える際に必要不可欠な「お金」についての講座です。
講座前の参加者の皆さんの表情は、1回目も2回目もやや不安顔…。そうした不安を少しでも解消できるよう、今回は難しい金融用語は極力使用せず、分かりやすい家計を例題にして考えます。
(2)チェックイン
まずは皆さんに、お金に関してどのくらい理解があるのかをハンドサインを使って示して貰いました。1回目も2回目も、大半の人が「あまり詳しくない」のサインを提示。「仕事については書き出せるけど、お金のことになるとちょっと…」という声が多いようでした。
(3)ワーク①値段のつけ方
今回のお金に関する講座では、商品やサービスの価値について知り、お金の流れを掴むことを目的としています。
そこで、参加者の皆さんに行いくつか質問を投げかけました。
Q.ペットボトル入りの水/コーヒーの値段はどのくらい?
Q.結婚指輪にいくらまで出す?
Q.友人の結婚式のご祝儀の相場は?
Q.女子会の参加者へのお土産の予算は?
Q.夫の実家のお土産の予算は?…
などなど、チャットではおおよそ同じ金額に。
しかし、次の質問では、参加者の意見がバラバラに。
Q.ペットボトルの水/コーヒーを1万円で売るにはどうする?
回答は「砂漠で売る」「嵐の握手券をつける」「水道水を使う」…などなど。
この講座では、こうした「商品」に「価値をつける」ことについて学んでいきます。
(4)ワーク②収支計画
そして、いよいよ実践です。
そのためには、お金の流れが一目で分かるブロックパズルを使用します。
ブロックパズルの項目は以下の通りです。
①収入
②仕入れ
③収入-仕入れ=粗利益
④経費
⑤純利益-経費=純利益
では、よりイメージしやすいように家計に例えて見ていきましょう。
専業主婦のAさんの家計は以下の通りです。
月の収入:30万円
夫の小遣い:収入の20%
家賃:8万円
食費:8万円
光熱費:3万円
水道代:2万円
塾代:3万円
これをブロックパズルを使って見てみると、以下のようになります。
①収入30万円
②夫の小遣い6万円
③残り24万円
④家賃・食費など24万円
⑤残り0円
さて、次のワークは、この家計から3万円の貯金を捻出する方法を考えます。
参加者からはさまざまな意見が。
「夫の小遣いの割合を引き下げてみては?」
「家賃と食費をもう少し抑えられないかな?」
「収入を増やしたらいいのでは?」
こうしてブロックパズルにあてはめることによって、どこからお金を生み出すのかが「見える化」してきます。
(5)ワーク③自身の収支計画
さて、次は自身の収支計画についてブロックパズルを考えました。
事業ごと、業務ごと、月ごと、年ごとといったように、自身の仕事に関する内容をブロックパズルに当てはめていきます。
「あれ、これだと利益が出ない?」
「私の場合、仕入れは何が該当する?」
「これくらい利益を得るにはどうしたら良い?」
グループに分かれて、支援機関の方の力を借りつつ、ブロックパズルを作成。
中には、理想とする利益と現状の2つのブロックパズルを作成し、どうしたら理想に近づくかを考え始めた参加者の方も…。
こうして、自身の収益を見える化することで、商品やサービスに関わるお金の動きが見えてきます。
参加者の皆さんからは「これならよくわかるし、お金の流れが見やすい!」という声が上がっていました。
(6)チェックアウト
最後に、チェックアウトがてら、講座の冒頭に行ったお金に関するイメージのハンドサインを再確認。
すると、「お金の流れが分かった!」「これからもブロックパズルを使ってみます!」と、かなり前向きなレスポンスが返ってきました。
「チラシの作り方が分かった!」
「自分一人だと気づかない視点からのアドバイスが貰えた!」
「アウトプットすることで自分のプロモーションの弱点が見えた」
など、さまざまな気づきが挙がりました。
恒例の「今日の講座後48時間以内に何をやるか?」についての宣言も。
グループの人とFBで繋がる。街の広告をチェックする。SNSの更新…など、今回もさまざまな宣言がありました。
3.参加者の様子
「お金」という、参加者の多くが苦手とする分野でした。しかし、ブロックパズルを使って見える化することで、問題や課題が見えたという人が多くいたのが印象的でした。
ブロックパズルを使って苦手意識を克服することで、自身の商品やサービスや価値が見えてきます。
講座後には、多くの参加者の方から「経費や仕入れの洗い出しをやってみようかな!」「毎月ブロックパズルを使って収益を計算しようと思います」という声が上がっていました。
日頃からお金の見える化をすることはを習慣づけて、ぜひ苦手意識を克服していきましょう!
4.参加を通しての気づき
今回は、参加者の皆さんの表情の変化が特に印象的でした。
最初は「お金」に対しての不安が表情に出ていましたが、ワークを通して、お金の流れや収益の仕組みを理解し、徐々に明るく変化していきました。
お金は、助成金や補助金、融資などの際には必ず必要となる重要な項目です。
日頃からお金について流れを理解しておくことで、補うべきものや足りているものを把握し、事業の現在地を確認することが可能になります。
ぜひ、ブロックパズルを活用して、苦手意識を克服して、お金と上手に付き合いましょう!
第4回は、「先輩起業家や身近なサポーターとの対話会」です。お楽しみに!
作成者:三森望(峡東地域CM)