お魚と猫と昭和の聖地「三崎港」
神奈川県の三浦半島には、世界各地でとれたマグロが集結する日本でも指折りのマグロ漁港があります。三崎港です。そこには魚好き、猫好き、昭和好きにはたまらない風情があります。今回は”3点盛りスペシャルセット”でお届けします。
魚、それは三崎港の一番の売り
ここには「三崎まるいち食堂」さんという、私たちライダー夫婦が毎年のように通う食堂があります。
この日はお盆の8月15日。本来なら観光客でごった返すはずが、台風7号の襲来が懸念されたため、人もまばらで、すぐに入店することができました。いつもなら1時間は待つ人気店です。
「まるいち食堂」さんのお客さんは、マグロの盛り合わせはもちろんですが、地魚の鯵の刺身や金目鯛の煮つけをお目当てにされる方が多いです。カワハギも人気で、肝をご飯と一緒に食べる食通もいらっしゃいます。
私たちはメニューにある「二人前の盛り合わせ(2800円、ご飯+味噌汁は別注)」を注文することにしました。台風の影響で船が出せないため、楽しみにしていた地魚はナシの盛り合わせとなりましたが…。
「まるいち食堂」さん、2017年は庇(ひさし)の色が青でした。その後2019年の台風で飛ばされて、これをきっかけに赤白ストライプの庇に変身。
お魚屋さんの隣に食堂が併設されているのが「まるいち食堂」さんです。魚屋さんの店頭で売っているお魚を調理してもらい隣接の食堂で食べることもできます。
どのお客さんも心の中では空腹と闘っています。普段はなかなかありつけない、分厚くて活きのいい刺身のことで、頭はいっぱいです。
三崎港には魅力的な飲食店がまだまだ他にもあります。食後には「次回はあそこに行ってみるか」とか、「次回は『まるいちさん』から卒業しようか」とかなんとか言いながら、やっぱり毎年ここに来てしまうのでありました。
猫、それは三崎港の第二の住人
昔ながらたたずまいは第三の価値
三崎港ならではのお楽しみは、タイムスリップさながらの「過去」との出会い。特に昭和世代にとっては、懐かしさ、寂しさ、侘しさ…といろんな感情が湧き上がって来る町です。
(2023年8月15日 三崎港散策 完)
【番外編 葉山海岸近くの金物屋さん】