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2歳児と料理をする母の葛藤。

昨日のお昼は焼きそばにした。

息子に「焼きそば作るよ~」と言うと、すぐさま踏み台を持ってきて、キッチンに立つ私の横に並べた。

「今日は一緒に作る気か」と、少し緊張する私。息子から離れて、まずはキャベツを切っていく。包丁はすぐに洗って仕舞う。

切ったキャベツは息子が冷えたフライパンに入れてくれた。(我が家は野菜を入れてから全体に油をかけてフライパンを温めます。温まったところに濡れた野菜を入れると油跳ねが怖いので。)

入れるのに時間がかかっているのでよく見てみると、「それは入れなくてもいいよ」と思うほどの、ほんの指先くらいの小さいキャベツまで、同じく小さい手でつまんで入れていた。

次に冷蔵庫からもやしも取り出す。パッケージを見て、「これは洗わなくていいもやしだって。便利だね」と、洗わない理由の説明をする。

下準備がやっと終わり、いよいよフライパンを火にかける。炒めている間も油跳ねはいつ起こるか分からないので、息子を私の体でがっちりガード。そうだ。野菜に火が通る間、いっしょに目玉焼きも作ろうか。

野菜と同じく、熱した油の上で卵を割るのは危険なので、まずはボウルに割ってからそれを私がフライパンに流し込む。

コンコンコン...パカッ!おーっ!上手く割れたー!と、少し大げさに褒める。ほとんど私の力で割っているが。同じことをもう一度繰り返す。

おっと、そんなことをしている間に野菜が焦げ始めている!「○○ちゃんあっちいってて!」ここからは私一人で一気に仕上げる。

ようやく出来上がって、青のりをふりかけ、目玉焼きをのせる。息子はもう待ちきれないといった様子で「どんどん~♪」と両手をあげて踊っている。

ちなみに麵類はすべて「どん」と言う。「どん」は「うどん」からきていて、もっとたどるとアンパンマンのうどんくんの歌からきている。

すみません。余計な話をしてしまいました。

待ちに待った焼きそばは大成功。自分で割った目玉焼きがたいそう美味しかったのか、私の分まで食べてしまった。

料理は楽しい。

一緒に作るともっと楽しい。

その一方で、2歳児にキッチンに入らせていいものか、という不安がある。

私が小さい頃は母に台所に立たせてもらえず、高校を卒業するまで包丁なんか握ったことはなかったので、「料理をしたい欲求」はいつも家庭科の調理実習で解消していた。

なので、私が息子と料理をしているなんてことを知った過保護な母は、もしかしたら失神するかもしれない。

自分自身もそんな環境で育ったこともあり、本当は台所に近づくのは早い気がしている。

でも、危なくないこと(包丁に触らせる気も、野菜を炒めさせる気も、当然だが全くない。)を、少しだけならやらせてあげてもいいんじゃないかなと、「今の段階」では思っている。

その間はもちろん私も付きっきりなので、負担はすごい。出来上がったあとの疲労感もすごい。

それでも、私の付き合える無理のない範囲で。

また考えが変わるかもしれないけれど、今はもう少しこのまま、息子と料理を楽しみたい。




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