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24/10/19 今週の米国経済指標まとめ

⭕ 今週は、ECB 政策金利(10/17)、米国 小売売上高(10/17)、米国 新規失業保険申請件数(10/17)について簡単にまとめてみました。



① まとめ

🟡 TSMCとNetFlixが好決算

 10/17、「TSMC」7-9月期の決算発表があり4半期決算としては過去最高益をたたき出した。NVIDIA、APPLE向けのAI半導体の受注が好調であった。
 
 ASMLの決算にて受注が予想の半分であった事と来年の見通し引き下げの発表でASMLは10%弱下落、半導体関連銘柄は大幅下落(NVIDIA▲4.5%、SOX▲5.3%)となったが、今週の半導体関連銘柄はTSMCの決算に救われた形となった。
 ただ、ASMLに関しては販売先の50%が中国である事がネックであり、米国が中国事業への制限を強化するとの見通しが嫌気されている。トランプ氏が大統領当選となれば尚更と言えます。

 「NetFlix」が17日に発表した決算も好決算となり、時間外で高騰、18日の市場を牽引した。広告付きの低価格プランを中心に、アジアなどで会員数が500万人余り増加したことが大きく寄与した。広告収入は今度も増加する見込みです。

🟡 経済指標は?

 小売売上高は小幅ながら予想を上回る伸びを見せ、米国経済は堅調と考える強気投資家が多いと考えられる。新規失業保険申請件数は予想を下回ったが申請できなかった方が多いと報じられており、暫くは数値はブレると考えれらています。

🟡 金利見通しは?

米国はソフトランディングを目指し次回会合で25bp利下げ予定
ECB
はユーロ圏の景気後退懸念により25bp利下げ実施
中国
は不動産不況の長期化と景気後退により20bp利下げ予定
日本
は利上げの必要性乏しいとの認識し次回会合は現状維持が強い
 
 金利と業績を考えて今後もやはり、米国株に世界の資金が集まるという事でしょうか。


② ECB政策金利 10/17

⭕ 10/17、ECB(欧州中央銀行)はインフレの急速な後退と経済の悪化を示すデータを受け、25bpの引き下げを行った。
 
 ユーロ圏の実質GDP成長率は4-6月期で0.2%、米国は3.0%と同じ利下げでも全く違う意図となる。

主要政策金利 3.40%
預金金利(下限) 3.25%
貸出金利(上限) 3.65%

2024年10月17日
理事会は本日、ECBの3つの主要な金利を25ベーシスポイント引き下げることを決定しました。特に、預金ファシリティ金利(理事会が金融政策のスタンスを導く率)を引き下げる決定は、インフレ見通し、基調的なインフレのダイナミクス、金融政策の波及力に関する最新の評価に基づいています。インフレに関する入ってくる情報は、ディスインフレのプロセスが順調に進んでいることを示しています。インフレ見通しは、最近の経済活動指標の下振れリスクの影響も受けています。一方、資金調達環境は依然として厳しい状況にあります。
インフレ率は今後数カ月で上昇し、来年中には目標に低下すると予想されています。賃金が依然として高いペースで上昇しているため、国内のインフレ率は依然として高いままです。同時に、人件費圧力は徐々に緩和され続け、利益はインフレへの影響を部分的に緩和するとみられます。

出典元 European Central Bank 2024/10/17



③ 9月 米国 小売売上高 10/17

⭕ 米個人消費は想定以上の強さを保っている
結果+0.4%(予想+0.3% 先月+0.1%)

🟡 【ニューヨーク=朝田賢治】米商務省が17日発表した9月の小売売上高(季節調整済み)は7143億5800万ドル(約107兆円)となり、前月比0.4%増加した。事前の市場予想(0.3%増)を上回った。市場予想を上回るのは4カ月連続で、米個人消費は想定以上の強さを保っている。

金額の大きいガソリンと自動車販売を除いた売上高は0.7%増だった。雑貨店や衣料品店などの業種の伸びが目立った一方、家電や家具などの耐久消費財は減少した。

全体の前年同月比は1.7%増。8月分の確報値は前月比0.1%増で、速報値から変更はなかった。

出典元 日本経済新聞 2024/10/17 
出典元 TRADING ECONOMIC



④ 新規失業保険申請件数 10/17

🟡 結果 241,000件(予想 257,000件 先回 260,000件)

⭕ 予想を下回る件数であったが、ハリケーンの影響で失業保険の申請すら出来なかった事が考えられると報じられている。

 米失業保険の新規申請件数は先週、予想外に減少した。前週はハリケーン「ヘリーン」の被害を受けた南東部で急増していた。向こう数週間は数字が大きく振れやすくなる可能性がある。

 ヘリーンの2週間後に南東部を襲ったハリケーン「ミルトン」の被害で多くの労働者が就労できなくなり、失業保険の申請もできなかったと考えられる。申請件数はそのため、今後短期的に変動を続ける可能性があるが、エコノミストらはそうした変動はいずれ落ち着くとみている。ここに至るまで申請件数は低水準にあり、失業する労働者の数が比較的低かったことがその一因だった。

出典元 Bloomberg 2024/10/17



⑤ 今週のマーケット 経済指標

🟡 NYDOW、S&P500、最高値。世界的に利下げ傾向(日本以外)。中国の指標に動きあり、政策金利以外は数字の信用度は低いというのが通説。


⑥ 政策金利予想  10/19

🟡 利下げ観測 2024年 「4.25-4.50」
★ FRBメンバー 52.63%
★ CME FedWatch 76.80%

出典元 CME FedWatch

🔅 来週の経済指標
10/24 米国 新規失業保険申請件数
10/25 ミシガン大学消費者信頼感指数


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