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24/12/31 気になるニュース㉛ 2024年のまとめ

⭕ 2024年、主に日米の出来事を簡単にまとめてみました。


① まとめ

🟡 2024年は「選挙」と「AI」の年

⭕ 2024年は台湾総統選挙を皮切りに、ロシア(一応やっているw)、イギリス、フランス、日本、米国と政権に関わる世界的な選挙イヤーとなりました。また、アサド政権の崩壊、韓国尹大統領の戒厳令発動の意味不明な強権発動を糾弾され、国の主導権が揺らいでいる状態です。また、後述しますがトランプ氏が米国次期大統領就任が決定した事で、世界のパワーバランスに変化が生じています。

⭕ AIブームが過熱、設備投資額の増大により投資家の期待が膨らみ株価は高騰しましたが、2024年中頃からは収益性が重視されるようになりました。2025年は自律型ロボットなど物理的AIの活用や、AI知識の少ない顧客や消費者への「つなぎ」となれる企業が今年以上に活躍すると思われます。

🟡 米国

⭕ AIブーム、利下げ、大統領選挙と株価と政治に大きな影響を与える出来事がありました。エヌビディアの決算などは日本株投資家が最重要視するなど凄まじい影響力がありました。
 
⭕ インフレが鈍化し2%台に達したところで、労働市場の懸念が浮上した為FRBはついに利下げを開始しました。しかし、来年の利下げペースがダウンした事により一時的には逆風、10年債利回りは利下げ前より上昇傾向になっています。10年債利回りはGDP成長率と相関関係があるとよく言われますが、多くの投資家が米国の経済成長率は今後も高く見積もっていると考えられ、ドル高基調は2025年年初も暫く続きそうです。

⭕ タリフマン(関税男)と自称するトランプ氏が就任した際、輸入量の多い中国、カナダ、メキシコへの関税強化政策が実施されそうです。目的は関税強化によって、他国の製品が高くなる事で自国産業の販売発展を促す為であります。消費しまくり内需最強の米国ならではの政策でありますが、インフレ懸念もあり、やってみなければわからない不透明感があります。言葉には出さないがFRBも来年は安易な利下げを約束出来ないという事でしょう。
 
 また、トランプ氏の当選により、世界情勢に変化が生じています。まずはロシア・ウクライナ戦争は終結に向かうと考えられ、それまでに双方とも陣地取り合戦の強化がはじまりました。ロシアはいけるところまで、ウクライナは本来ならクリミア半島まで奪還といきたいところでしょうが難しいところでしょう。
 ロシアがウクライナへの正面作戦に切り替えた事で、シリアのアサド政権への支援が疎かになり、また、イスラエルの強硬作戦でヒズボラ勢力を壊滅的な打撃を与えた事でアサド政権は反政府勢力に抗えず崩壊、大統領はロシアに亡命。言うまでもなく引き金となったのはトランプ氏である。
 また、トランプ氏が就任する事で中国、北朝鮮の軍事行動にも大きな抑止力が働く事で「台湾有事」のリスクが減少する事も考えられます。中東ではトランプ氏がイスラエルの支援にまわる事でイランとの紛争を一旦は落ち着く事となりそうです。まさに「戦争を終わらせる男」

⭕ 米国株式市場
 2024年はFFレート5.5%の高金利でありましたが、年初来で、S&P500「23.84%」、NASDAQ「29.81%」と高パフォーマンスで終える事が出来ました。個別銘柄は業績相場となり、インデックスでは普通に積立投資をしていれば「負けるのが難しい」年でありました。
 2025年も同様に業績相場であれば大きな混乱も起きないと思いますが、万が一にもインフレが再燃する事で「利上げの見込み」などの観測が高まれば判断が難しい年となりそうです。


🟡 日本

⭕ 元旦に能登半島震災が発生。多くの犠牲者を出してしまったと共に、インフラ復旧に時間がかかり、被災者の方々は厳しい生活を強いられています。直近の補正予算で能登復興予算(5000億)がやっと組まれたところです。

⭕ 日銀がマイナス金利解除と利上げを実施。年明けに追加利上げが濃厚。金利については様々な意見がありますが、利上げとなれば銀行関係者は喜ぶ事になるでしょう。

⭕ 政治では自民党政治資金問題、石破内閣誕生、衆議院選挙と自民党の影響力の低下が顕著に見られる事となりました。特にいわゆる裏金問題においては、石破氏が安倍派議員を一掃したいが為に総裁選前にわざわざぶり返した事で、衆議院選挙にて公認が出せない候補の落選、過半数割れなど結局自分の首を絞める結末となっています。

⭕ 都知事選、兵庫県知事選挙では石丸氏、斎藤氏共に「SNSの活用」が大きな影響力と票の獲得につながる事が示され、今後の選挙活動に変化が出てくる事になるでしょう。


② 日米株価 12/31


③ 経済指標 12/31

作成 ぼなんざ本舗研究所

④ 米国政策金利予想  12/31

🟡 2025年 FFレート予測「3.75-4.00」
★ FRBメンバー 78.94%
★ CME FedWatch 57.70%(12/21時点 46.90%)

🔅 来週の米国経済指標、イベントなど

1/1 米国株式市場 休場
1/4 ISM製造業景況感指数

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