ピアノの習い事に親はどれくらい付き合わないといけないのか
ペンシルママです。今日はピアノ(音楽)の習い事に親はどれくらい付き合わなければならないのかについて思ったことを書いてみます。
先日離れて住むママ友さんとの連絡のやり取りで、「娘さんのピアノの練習に毎日付き合うのが大変」というお話を聞きました。確かに音楽の習い事は親のサポートが必要な部分も多いです。子どもが幼児の間に始めた方は特に、親が一緒に練習を見てあげなければならないでしょう。
娘は1歳代に「リトミック」からスタートしました。3歳までは身体を動かし、音に合わせて楽器を鳴らしたりといったことが中心でしたので、鍵盤を弾く練習などはありませんでした。そのため家での練習などもありません。毎週ただお教室に通うだけでした。ただ「教材のCDは沢山聞かせてあげてください」とは言われましたが、CDはかけるだけなので楽でした。
家で練習を見なくてはと思い始めたのは、4歳になってリトミックのレッスンで鍵盤の練習が始まった頃でした。ただペンシルママはそこまで熱心ではなかったので、毎日練習させるように促したことはありませんでした。それに練習しようといっても気分がのらないのか、練習しようとしませんでした。その為、教室で習った曲を頑張って練習させたのは、発表会の前だけでした。娘は本屋さんで買った鍵盤付きの絵本で、鍵盤に収録されている音楽を流しながら一緒に弾くほうが好きだったようなので、それは一人で自由に弾いていました。
5歳になり、引き続リトミックには通ってくれました。半分以上は鍵盤練習になりましたが、つまらないようでレッスンでは先生の言う通りしていましたが、自宅で練習することは全然ありません。教室に行くのも嫌がるようになりました。更に同じ教室に通っていた女の子が、この子も度々レッスンを嫌がっていた子でしたが、遂にやめてしまいました。このことで娘は「私もやめる・・」と言い出しました。何とか発表会までは頑張ろうと説き伏せ、時々休みながらも最後まで通わせたのです。その間ペンシルママは新しい音楽教室を探し始めました。ここで一切ピアノをやめてしまうより、新しい教室にもう一度かけてみようと思ったのです。
結局最後の発表会はまさかの風邪で行くことが出来ませんでした。3月でリトミッククラスの終了と共に、ピアノクラスへは移らず、その音楽教室を去ることに決めました。4月からは新しい音楽教室へ通い始めたのです。
幸い新しい教室は娘にとても合っていたようで、娘は今も楽しく通ってくれています。今では1番好きな習い事は音楽教室とまで言ってくれるようになりました。しかし、毎日「練習しよう」とは伝えても、学校から帰ってきて遊びたいと言って練習しなかった日もあります。どうしても9時頃までに寝かせたいので、その日のスケジュール的に練習までするのが難しい日もあります。今では1週間のうち半分以上は練習できれば良いかと、私自身気持ちを切り替えて接しています。
そもそもペンシルママも毎日練習できていません。他にもこれもしなきゃ、あれもしなきゃとしているうちに「今日はいいか」と練習するのを諦める日もあります。なるべく2日以上空けないように気を付けています。ペンシルママも娘にもそう言っています。「音楽家を目指す」といった目標がないのであれば、厳しく練習に時間を割かせることもないかなと割り切っています。子どもはピアノだけすればいいわけではありません。学校でも宿題も出ますし、他の習い事にも通っていて、見たいテレビもあるし、遊びたい時もある。のんびりすることも大切な時間です。しっかり睡眠も取らなくてはなりません。
何より娘にはピアノを好きでいてほしいし、できる限り長く続けて欲しいと思っています。なんと中学生の頃までに音楽学習者の7割は音楽の習い事をやめてしまうのだそうです。確かにペンシルママの世代の人に話を聞いても子供の頃ピアノを習っていた話は良く聞きますが、中学高校まで続けてきたという話はたまにしか聞きません。ペンシルママの友人に高校までピアノを続けた人が2人いますが、やはり二人とも娘さんにはピアノを習わせています。二人共音楽が好きですし、先生との相性が良かったと言っていたました。難しい曲や有名な曲は小学生のうちにはなかなか出会えません。多くの子はそこまでたどり着かずに辞めてしまうことになるだろうからです。せっかく小さい頃から始めたのに、それではもったいないと思います。音楽が好きで、楽しい時間となれば続けてくれるのではないかと信じています。レッスンや練習が苦痛な時間であってはならない気がするのです。それに音楽を通して友達が出来れば、音楽教室で仲の良い子が出来れば一緒に頑張って続けていけるのではないかと思い、音楽教室で、子ども同士の関わりが多そうな教室を選びました。
それに親に強制されて練習するばかりでは音楽の伸びしろが期待できない気がするのです。最終的には自分から「(発表会で)きちんと弾きたい」、
「完成させたい」という強い気持ちをもって練習に挑まないと向上していくのは難しいのではないかと思いました。ペンシルママ自身が日々練習に向き合うからこそ、そのように思うに至ったのです。
という訳でペンシルママの結論、「親の練習への向き合い方」ですが、子どもに練習を促す声かけは必要だと思います。子どもは遊びに夢中になると他のことをすっかり忘れてしまうようですから。分からないところ、楽譜の読めないところを教えてあげたり、弾いてあげたりくらいはしていいのかなと思います。次のレッスンまでずっと分からずじまいでは、練習のモチベーションも下がってしまいますから。でも積極的に隣に座って先生のようにつきっきりで見てあげなくてもいいかなと思っています。むしろ先生に「おしりをひっぱたいてほしい」(もっと練習しなくちゃと思わせる声掛けをしてほしい)なんて思ったりしているくらいです。
子どもも、発表会や試験などがありますし、お友達とアンサンブルをする必要もある中で、子どもの中に「その曲への責任」みたいなものが芽生えるはずです。その気持ちを大事にさせて、親は練習を温かく見守り支えてあげるくらいの付き合いが出来ればと思っています。