ゲーム語り:PS1 東京魔人学園剣風帖
どうもこんにちは。
ぼんさいです。
今回は東京魔人学園剣風帖について語ります。
【愛】ゆえカロリー高めです。
ご注意下さい。
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たぶんネタバレあります。
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出逢い
出逢いは電撃プレイステーションと言う雑誌。
ポリタンとおねえさんがゲームを紹介するマンガコーナーであった。
はじめて物語?
そのコーナーはメジャーゲームの紹介もあるのだが、たまーに妙にマイナーなゲームを紹介していて、あるとき魔人学園を紹介していた。激推ししててびっくりした。各キャラクターの簡易な説明もあり【愛】をすごく感じた。
その頃のわたしは、ジュブナイルも武功も武侠もチャクラも五行相剋も黄龍も龍脈も風水も安倍晴明も蘆屋道満も式神も八犬伝も伝奇小説も十六夜京也も秋せつらも、、、
何も知らないウブな高校生であった。でも何故か興味を惹かれたのだ。
そして、ソフトを買うべく近所のお店に行ってもすぐには買えなかった記憶がある。そう言う時はなぜか意固地になって探してしまう、、、。何店舗かチャリでハシゴした。
初回の販売本数少なかったのかな?
しかしこのパッケージで買う?いや知らなかったら買わないと思う。なかなか購入までのハードルが高い見た目なのだ。
珍しくゲーム内容紹介
ゲーム自体はアドベンチャーパート(ノベルゲームパート)と戦闘パート(SLG-RPGパート)に分かれている。
アドベンチャーパートでは、感情システムにより相手に対して、肯定・否定の感情を使いレスポンスする。
愛・友・同・悲・怒・無など。
親しくない状態で【愛】を使い返答すると引かれたり、気味悪がれる斬新?なシステムであった。
あの戸惑う小蒔の様子ったら。
もちろん、ほどよく好感度を上げたらひたすら【愛】攻撃です。あの恥じらう小蒔ったら。
裏蜜ミサ?は否定的な反応の方が良かったり実はなかなか難しい。
SLGパートは行動ポイント制で、向きの補正や弱点箇所があり、弱い時には意外と頭を使う必要があった。
ひたすら潜れる旧校舎にこもると弁財天の霊水・神水という行動ポイント底上げのアイテムが拾えて、それを使って行動ポイントを99まで上げれば大味な戦闘になるが、それはそれで無双できて面白い。
特に遠距離からの広範囲攻撃技を作れた裏ヒロイン?の比良坂紗夜はその歌声(技)でメンバー屈指の敵殲滅音波発生マシーンとして活躍してくれた。
後日追加のファンディスクの朧綺譚が発売され、その中に通称:詰め魔人と呼ばれるゲームモードが作られた。決められたリソース・手数で詰め将棋のように行う仕組みを作れるくらい実はよく出来た戦闘パートだった。
シナリオとしては菩薩眼とか龍脈をなんやかんやする話。
伝奇小説にありがちな展開や人外なる人狼や吸血鬼も主要キャラクターとして出てくる。
また刺さった要素として学園生活をキャラクターと同じ年代で体験してしまったこと。自分自身を同級生と勘違いしてしまい、のめり込んでしまった。
そして伝奇耐性の無かったわたしは、親鶏を初めて見た雛鳥のようにインプリンティングされてしまった。
そう。わたしの中での「魔人以前」「魔人以後」の発生である。
そうして、東京魔人学園剣風帖と出会った私は
人生に変化が生じてくるのである。
エピソード
魔人学園に関わるエピソードは色々ある。
リアルで痛ましい事件が起きてしまった。
受験期だったのにも関わらず魔人学園にハマりすぎて、受験勉強してないことで彼女にフラれたのである。
もちろん要因はこれだけではない(笑)
そして受験勉強してないのでみごとに浪人する。
ある意味人生が変わってしまった。
魔人学園というよりは、むしろ自分の自制心がなかったせいなのだが。キッカケの1つにはなってしまった。
しかも浪人になってから、浪人を共にした友人に布教したせいで、その友人も(浪人なのに)勉強をしなくなり、一浪後の大学受験にも失敗してたっぽい。
彼は今なにをしているのだろうか。布教してごめんね。わたしのせいだ。
またクリスマスデートイベントのために何周も周回プレイ(もちろん序盤に真神学園組をLV99にしたデータを再利用、ネックとして他キャラのレベルアップ音声を聴けなくなる)して真の魔人ヲタクとなったわたしは、パソコンの起動音に如月骨董品店 店主 如月翡翠の「やぁ、いらっしゃい」の音声を使うことになる。
実家に遊びにきていた兄の彼女(将来の義姉)にPC起動音を聞かれてしまい「えっ!こわい!弟くんのパソコンが喋り出したよ!!」と引かれる。
うん、、、ですよね、、、。
そして珍しく設定資料集やら画集やらサントラやらドラマCDや関連小説などを買い漁る。
極めつけはキャラクターへの嫉妬である。
メインヒロインの美里葵ではなく、その友人のショートカット・ボクっ娘・弓使い 桜井小蒔が好きになり過ぎた。
あんなボクっ娘リアルで見たことないよ。存在するの?しかも、ボクっ娘のくせに女の子らしいって最高じゃないか。
そんな桜井小蒔が大好きなわたしは、普通のシナリオの流れだとくっつくようになる醍醐雄矢を嫌いになる。もうコレはヤバい。常軌を逸している。当時もその自覚はあった。
まぁ、、、醍醐は射程短いし、方陣技サハスラーラにしか使わないし問題はない。
若かった。
その後:魔人以後
魔人学園をきっかけに、魔界都市《新宿》/田中秀之やら、幻獣少年キマイラシリーズ/夢枕獏 や 陰陽師シリーズ/夢枕獏 など伝奇小説的なモノも読むようになる。武侠小説の金庸なども好きになった。
魔人学園はミステリ小説だけだったわたしの読書の幅を広げてくれたのだ。妙に歪な方向に!
今井秋芳監督作品はそれ以後も追いかけることになり、以降の魔人学園シリーズ、九龍妖魔學園紀などハマっていく。
魔人学園の外伝的位置付けの符咒封録のためにワンダースワンを買ったり、ドラマCDを買ったり、スピンオフシナリオが読めるようなコミック魔人を買い集めたり、ヲタクの道は金銭的にも険しかったのだ。
ただ、魔人学園と出会ったことで、人生が良い意味でも悪い意味でも広がったのでその経験というのは無駄な事ではなかったなと。
今やったらちょっと古さは否めないけど、懐ゲーとしてやってみてもいいかもしれない。
PS1をできる環境なら、、、。
メインテーマの音楽も良き。
では。