横断歩道の白線と黒線の間隔を基準にして自分の歩幅を測ってみると、身長176センチメートル(自分の身長)の場合、つま先からつま先までの距離が白線と黒線を合わせた長さよりもやや長いことがわかる。横断歩道の線は道路の規格によって定められており、白線45センチメートル、黒線45センチメートルで合計90センチメートルという基準がある。これを物差しとして使うことで、自分の歩幅が約95~100センチメートルであることが推測できる。
歩幅95~100センチメートルという基準を得ることで、日常的な距離感の把握精度が向上する。例えば5メートル程度の距離であれば、自分の歩幅約5歩分として換算でき、誤差は10センチメートル程度に収まる。この方法を使えば、部屋の広さや家具の配置などの距離感を、およそ9割の正確さで把握できる。
この知識は実生活で様々な場面での距離感の把握に役立つ。例えば、引っ越し時の家具の配置では、部屋の寸法を歩幅で測ることで、おおよその空間把握が可能となる。また、写真撮影時のフレーミングにおいても、被写体までの距離を歩数で把握することで、適切な位置取りが容易になる。さらに、ジョギングなどの運動時には、距離の概算に活用でき、例えば100メートルであれば約100~105歩と換算できる。
身近な基準である横断歩道の白線黒線を活用することで、自分の歩幅を正確に把握できる。人間の身体寸法を基準とした測定は、古くから親指の幅(インチ)や腕の長さ(尺)として活用されてきたが、現代においても依然として有用な方法であることが確認できる。