エンドロールの続き/LAst Fils Show(2021)
【タイトル】エンドロールの続き(2021)
【あらすじ】
田舎町に住む貧しい少年サマイくん。ある日両親に連れられて行った映画館で映画の虜に。技師のおじさんと仲良くなり、ママのカレーと引き換えにタダで映画を見せてもらうように。仲間とフィルム盗んだり悪さをしつつも、サマイの映画に対する気持ちは膨らんでいく…
======
「発て、そして学べ」。
インド版「ニュー・シネマ・パラダイス」ですよ。
映画がテーマな時点でそんな気はしたし想像通りのストーリーだったけど、旅立ちのシーンはグッとくる。
なんとかして映画を見ようとする子どもたちがかわいい。自主映画会までやっちゃって、あれを見せられたらパパも心動くよな。光を効果的に使っていて、みんなキラキラした目で、ああ愛おしい映画。
だいたいインドの子どもが主役の映画は、皆貧しくて、でも眼差しはキラキラしていて、どこか希望を匂わせながら終わる(でも最終的な問題解決には至っていない)イメージ。「スラムドッグ・ミリオネア」だって「ピザ!」だってそう。
この映画もその通りなのだけど、列車に乗ったサマイを見送る仲間たちの表情は印象的だった。仲間の旅立ちを祝うような、寂しいような、勇気づけるような、羨ましさを隠せない、「発って、学べる奴はいいよな」どこか嫉妬や諦念が混じった目。
サマイはこのあとどう成長したのだろう
夢叶えてたら一番だけど、都会で遊び潰れててもそれは人生
…と思ってたら。
調べてみたらこれ監督の自伝らしい。て、ことは!
タイトルに悶絶です