【2024鑑賞作】きっと、またあえる(2019)
【タイトル】きっと、またあえる/Chhichhore
【あらすじ】工科大学の受験に失敗したラーガヴは自殺未遂をする。かろうじて命を取り留めたものの重体。病院に駆けつけた両親と、両親のかつての大学仲間とのバカ話を聞きながら、生きる気力を取り戻していく。
「きっと、うまくいく」でも自殺してしまう寮生がいたけれど、インドの受験戦勝がいかに熾烈なものなのかがわかります。主人公のラーガヴくんも思い悩んだ一人。助かったものの病院のベッドで寝たきりに。両親はすでに離婚、それぞれかけつけるも気まずい雰囲気。話の流れから両親の大学時代の話になり、ひとり、ふたりとかつての仲間たちが病院に集まり、思い出話に花を咲かせ、、
若い頃は家と学校くらいしか世界がなかったからよーくわかるんだけど、ああラーガヴくん、まだ若いんだから思い悩むなよ。若いから思い悩むのか。でも死んじゃだめ。生きててよかった。死んだらこのお話も始まらないしね。
父と友人たちは絆が深い。仕事ほっぽりだして友人の子供の見舞いに来るくらい。皆偉くなってんだから現実では難しいはず、なんだが、その絆の深さの理由が語られて行く。皆が入る男子寮H4は、ボロくて、調子者やマザコンや真面目や酒乱や変な奴ばっかいるんだが、いじめとかないの。みんなでバカやって酒・エロ・たばこ、からの寮対決体育祭(GC)。そりゃ仲良くもなるよね。一生の思い出さ。そんな素敵な仲間たち、僕にもできるかな?ってラーガヴくんの生きる気力になったことは間違いない。
結果より過程だ。「負け犬」なんて誰にも呼ぶ権利ないのだ。ラーガヴくんの新しい門出を祝う!