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【読書】脳を本気にさせて、投資家としての道を切り開く - 勉強編

投資家として、投資スキルを極めるための学び方は、次の2つしかありません。

  • 自分の投資実績から、失敗や間違いを振り返り、反省すること

  • 本などから外部の知識を取り入れること。

投資実績の振り返りは年に1、2回ですが、それ以外の時間、例えば通勤や週末には、月に2冊のペースで投資に役立つ本を読み続けています。これにより、自分の知識を常にアップデートし、次の投資判断に生かしています。

わが投資術を極める仕組み

素晴らしい本に出会うたび、読み進めるごとに投資への理解が深まるのを感じ、ワクワクします。しかし、こうした優れた本だからこそ、情報が豊富で、理解を深めるには前提知識と照らし合わせながら進めていく必要があります。

そのような難しい本を読むとき、私は次のような悩みを抱えています。

疲れていなくても、数ページ読んだだけで眠くなったり、集中力が途切れてしまうこと。立ち上がって体を動かしても、またすぐに読み進められなくなることがよくあります。

投資家C.Bの悩み

皆さんも「難しい本を読むと眠くなる」という経験をしたことがあるのではないでしょうか。茂木健一さんの著書『書く』習慣で脳は本気になるから、その解決法を探ってみましょう。

難しい本を読むと眠くなることを克服する方法

茂木さんの本では、冒頭から「脳は怠け者」と明言されています。脳は生まれてから死ぬまで常に働き続けるため、できるだけ手を抜こうとする傾向があるのです。

難しい本を読むと、脳内で「βエンドルフィン」という物質が分泌され、眠気を誘います。これは、脳が苦痛から逃れようとする自然な反応で、本を読むのをやめさせようとしているのです。

では、どうすれば脳を本気にさせ、難しい本を読むのに立ち向かわせることができるのでしょうか。

脳を本気モードに維持するには、前頭葉の働きを邪魔しないことが重要です。前頭葉は感情や衝動を抑え、思考力や集中力を高める役割を担っています。しかし、次の3つが前頭葉の働きを妨げる大きな要因です。

  1. コンプレックス
    コンプレックスを抱えると、自分に対して否定的な感情が生まれやすく、これが扁桃体を活性化させます。その結果、前頭葉の支配力が弱まり、集中力が低下します。

  2. 単調さ
    明確な目標もなく、時間の区切りもなしにダラダラと読み続ける状況に対して、不確実性を嫌う脳は本気になれません。

  3. 強制・命令
    「勉強しなさい」といった外部からの強制に対して、脳は拒絶反応を示し、本気になれないのです。

3つの原因を克服する方法を紹介しましょう。

まずは、コンプレックスを解消する方法から。自分をコンプレックスから解放するには、まずその存在を認識し、受け入れることが大切です。

私自身のコンプレックスを挙げるとすれば、年下で経験の浅い同僚が出世したり、大役を任されたりすることです。年上である私が、ポンコツだと思われるのではないかという強いプライドがあるのです。

そもそも、私は自己PRが得意ではなく、じっくりと自分がやりがいを感じることに取り組みたいタイプで、出世競争には向いていないと早くから気づいていました。現在は投資家を目指しているため、職場での影響力拡大にはそれほど興味がありません。

こう考えることで、余計なプライドを手放し、投資家としての道に専念できるようになりました。


次に、単調さを解消する方法として、ゲーミフィケーション(gamification)を活用しましょう。

脳は不確実性に対して「退屈」を感じがちです。そこで、茂木さんの「登山記録」という学びをゲーム化する方法はとても参考になります。

まず、紙に山を描き、登山ルートを描き込みます。「ここが五合目」や「ここは難所」といったチェックポイントを設定し、ルート上の一歩一歩を小さな◯で示します。1日1時間勉強するごとに、その◯を一つずつ塗りつぶしていくのです。400日勉強すれば、その山の登頂を達成したことになります。

「書く」習慣で脳は本気になるから抜粋

このように、達成可能な目標(登頂)と成長の可視化(塗りつぶされた◯の数)を設定することで、単調さを解消し、勉強が楽しくなります。

私も、自分なりの投資家冒険ゲームを考案しました。

この冒険では、投資に関する6つの力で勝負します。

  1. 学習力・分析力・投資哲学

  2. 会計・財務理論

  3. 企業経営・戦略

  4. 経済・産業知識

  5. リスク・ポートフォリオ管理

  6. 自己管理・思考パターン

本は、著者という創造主によって作られたモンスターのような存在です。モンスターには異なる程度の「投資パワー」が注入されています。(読む前に目次などからそのパワーを予想し、読んだ後で修正することも可能です。)

茂木さんの本は「学習力」や「自己管理」に関わるため、それぞれの項目に600、400点を付けました。

本を読み終えると、そのモンスターから投資パワーを奪い、自分のスキルとして蓄積していきます。

さらに、本を読んでいる間、常に目次で現在の進捗を確認し、スキルを吸収している実感を強めることができます。

そして、定期的に自分の成長を視覚化することで、達成感が得られ、次の本を勉強するモチベーションがさらに高まります。


最後に、強制や命令に対する脳の拒絶反応を解消する方法として、「もしこれが自分が本当にやりたいことだったらどうだろう?」と考え方を転換し、それを楽しめる遊びに変えるのが効果的です。(投資の勉強は自発的にやっているので、個人的な例を挙げられず、すみません🙇)

結論

次回は、茂木さんの著書から「書く習慣」と「夢を実現する」ことの関係性を探求したいと思います。

より詳しく茂木健一さんの「書く」習慣で脳を本気になる - なぜ言葉にすると夢は実現するのかの内容に興味がある方は、ぜひご購入を検討してみてください。

Kindle版

ペーパーバック版

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