時にこの本……というにはあまりにも薄すぎるこの一冊にまとめられた筆に思いを乗せようと思う。上座の一人で精進するという思想が、自己責任で自分主義のように見えてしまい、大乗がまるでこれからの日本社会を比喩していて、上座は実に資本主義社会らしい考えだと言わざるを得ない。 この場合の上座と大乗は仏教の宗派的な話であることは閨秀な皆様に確認として伝えておこう。 いや、別にこれを読み進める読者が女々しく、媚びて、嫉妬したプライドと言う名の枷を、業を背負っていることを揶揄っているわけで